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元気をもらえるちょっといいお話18「根を張る」

こんにちは、くらです。

以前、家庭菜園をやっていたことがあります。

初めて鍬や鋤を持ち、土を耕すのですが、どうしたらいいか全く分かりませんでした。

本を見たり、人に聞いたりして、何とか畝を作り、種を蒔き、そして収穫した初めての野菜がネギでした。

収穫したばかりのネギのおいしいこと!

その頃まだ小さかった2人の息子(小学校と幼稚園)が、パクパク食べたのを、感動の思いで見ていました。

ネギの根は細く、長く、たくさんあります。

聞いた話ですが、1本のネギの根を全部繋げると、シルクロードの長さに匹敵するそうです。

根は、下に長く伸びるものが水分を吸収し、横に伸びるものが栄養を吸収する、と、本に書いてあったのを覚えています。

根はとても大事なのだと、そのとき思いました。

「書の世界に独自の境地を開いた相田みつを氏に『いのちの根』と題する詩がある。

なみだをこらえて

かなしみにたえるとき

ぐちをいわずに

くるしみにたえるとき

いいわけをしないで

だまって批判にたえるとき

いかりをおさえて

じっと屈辱にたえるとき

あなたの眼のいろが

ふかくなり

いのちの根が

ふかくなる

長い苦節に耐え、深く静かに自らの根を養ってきた人の言葉は重い。」

(『ちいさな人生論③』藤尾秀昭(到知出版社)より引用 P48-49)

人の根は、苦節に耐えることで深く、長く伸びていく。根が長く、深く伸びた人は、人間としての味わいも深くなる。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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