Yuki Shohei

がんばって作品作ってます。

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ボイスドラマ 星に願いを

購入後に全編(10:04)を視聴することができます。

¥300
    • 業務委託契約書テンプレート

      業務委託契約書 本契約は、以下の通り委託者(以下「甲」という)と受託者(以下「乙」という)の間で締結される。 第1条(契約の目的) 甲は、乙に対し、以下の業務(以下「本業務」という)を委託し、乙はこれを受託する。

      ¥100
      • 星に願いを

        「世界は美しく、美しく ―ダイアローグ―」     うさぎとかめがある時かけっこで 山のてっぺんまで競争する事にしました。 うさぎは一瞬で遠くまで駆けていきました。 かめは地道に一歩一歩進みます。   うさぎはそりゃなんたって、機敏ですからね。 とてもすばしっこいのです。   かめは身体の関係でそんなに速く走る事ができません。   うさぎは昔の言い伝えであった事を知っていたので 途中でいくつも休もうかなと思ったのですが 休まず山のてっぺんにつきました。 それはもうあっというま

        • おはなしするね。

          私はね。 ハッピーエンドが好きだ。 だからこのお話は必ず。 たとえ共に長い道を歩くことになっても。   必ずハッピーエンドにしたい。 ちょっと険しいが一緒に登ってはくれないだろうか。 だから。勝手にだけれど。 あなたを。君を信用して。お話しをしたい。 大丈夫。勝手に信じたくせに勝手に裏切られたとか。 私は思わないから。   お話しをさせてください。 例えば。   教会に行って、罪を告白しただけで許されるのなら。 私は死ぬまでそこで暮らそう。   許されたいという望みはきっと。

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        ボイスドラマ 星に願いを

        ¥300
        ボイスドラマ 星に願いを

          今なら書けると思ったから。

          今なら書けると思った。 例えば書きたいものがないのなら。 それを書けばいい事とか。 完全なフィクションとか。 完全なノンフィクションとか。 そのどちらも笑われてしまうだろうけど。 そのどちらかにしか興味を示さない事や。 繰り返されるであろう誰かの行いとか。 書いていればのってくるとか。 それもそういう事もある。とか。 でも書いてても何が面白いのかわからない駄作とか。 駄菓子みたいな甘さとか。 1万回リライトの必要な文章とか。 原型の留めない砂場とか。 砂上の塔とか。 真

          今なら書けると思ったから。

          ワンドロ「オアシス」20240614

          カラシニコフ「ハローリリィ。今日の調子はどうだ。」 リリィ「水を頂戴。」 カラシニコフ「OK、精製された貴重な水だ大事に飲めよ。」 リリィ「オーライ、おじいちゃん。」 カラシニコフ「ちょっと俺にもくれ。」 リリィ「老先短いおじいちゃんには少しでいいのよ♪」 カラシニコフ「あのなぁ……」 リリィ「ねぇ、オアシスまでのコンパス。ぐるぐるしてる~。」 カラシニコフ「そりゃ、地下にあるってことさ。」 リリィ「おじいちゃん。嘘くさい。」 カラシニコフ「あのなぁ。」 リリィ「光るコ

          ワンドロ「オアシス」20240614

          Yuki Shoheiの自己紹介

          ここで紹介しているのは一部抜粋です。 詳しい書類・ポートフォリオはお問い合わせくださいませ。 ♢職務概要♢  フリーのシナリオライターとして企画立案から販売戦略を通して引き受けて7年以上活動している。ソーシャルゲームのパニシンググレイレイブンの一次翻訳者、リライト業務を引き受ける。化粧品のブランドイメージのプロットとキャッチコピーの採用とったコンペティション受賞からストーリーの執筆を行う。  クライアントの抱える課題意識を丁寧なヒアリングを通してこれまでに培ってき経験から

          Yuki Shoheiの自己紹介

          この世界に祝福を

          荒廃した世界で、風が吹く。風が吹く。 鳥が鳴く。鳥が鳴く。 物語にはこう綴られている。 はじめに神は天と地とを創造された。 しばらくして神は大空を造り、その大空を天と名づけられた。 私は朽ちる事がない数列でできた本を読む。 そっとつぶやく。 「私の世界に人はいない。けど神様はいらっしゃるのかしら。」 この世界に人間はいない。 人間は絶滅してしまった。数世紀前に。 私たち機械。ヒューマノイドは人間を愛するようにできている。それを"解って"いてもとても悲しく、たまに泣く。

          この世界に祝福を

          妖精の森

          人里離れた森の近くに私の家がある。 おじいちゃんと私で暮らしているその家は。 すっごく不便だけどすっごく快適だ。 おじいちゃんはすっごく嫌なことがあって わざわざこんな車で街まで時間かけないと来れない場所に家を建てた。 しかもここは外国。周りの声は外国語。 もちろんおじいちゃんはお金がありさえすればなんとなく買い物ができるため、ほとんどその国の言葉を話すことができない。 そんな変わり者のおじいちゃんの孫の私もまた変わっていた。 ある時私の中であらゆる事に耐えられなくな

          アガペー:agape

          プロローグ アイザック 『――今この瞬間、私たちは眠りながら夢を見ているのか、それとも起きて話をしているのか、誰が証明できるというのだろう。   プラトン』 ノアN 遠い遠い昔から、ここまで時間がたった未来であっても、貧富の差はとても激しい。しかし見事と言わざるを得ない都市計画はその地区の中心から広がって。同じくして貧困の度合いもまたその中心部から広がる。一番端の地区では麻薬を売るか、身体を売る事でしか生活手段はない。そんなスラム地帯である。 ソフィーN 私は彼の事を愛

          アガペー:agape

          私が死んでしまって天国に行くまでの話。

          こんな事を言って本当に信じてもらえるかわからないけれど 私は良いおばけです。 いや本当に良いおばけなんですってば。名前はアキ。上の名前は今は良い。とにかく覚えてもらう事が肝心だと。 テレビのお笑い番組で言っていた。しかし、テレビなんてものは"この世界"にはない。死後の世界は徹底的に娯楽を排除して、早く天国に行ってしまえと。そういう算段らしい。 なるほど。だとしたら私はなんなのか。 天国にも地獄にも行くことができず。この世界をさまよっている私はなんなのか。答えなど知らない。

          私が死んでしまって天国に行くまでの話。

          新約七夕物語 -新棚機津女-

           たとえば小さな白い点に少女の指先が触れようとする時のような。それが星だとか心だとか誰かの指先であるとか。そんな光輝く一瞬の瞬きで消えてしまいそうな儚くも力強いものを恋とよぶ。 ある日の事である。  真っ黒い空に少女は両手を伸ばした。宙に浮かんだ羽衣は白い輝きを繊維に織り込み。ふわりと綺羅星は広く散開していく。天の羽衣とはこのように美しい。 その場所。  天上と一般に考えられている場所だ。天上というのはやはり雲より高い場所にある。そこにはガラス細工のような小さな砂糖菓子が

          新約七夕物語 -新棚機津女-