「オードリー・タンが語るデジタル民主主義」を読んで。
久しぶりの読書感想文だと思います。
前回はいつかは確認していません。
本を読んで、感想を書こうと思ってはいるものの手を出しにくくなっています。
個人的な所はこのへんで置いておきます。
オードリー・タンさん、聞いたことがある人も多いのではないのでしょうか?
私も本を読む前まで、台湾のデジタル大臣でマスクの在庫アプリを開発した人、日本好きな人、くらいは知っていました。
この本を読んだ理由としては、どんなことを考えている人なんだろう?という所でしょうかね?
読み終えた感想としては、台湾って市民が政治に関わってるという意識が大きくあるんだな~と感じたことです。
個人的には、日本の数ある議員のどれが誰に変わっても、日本って変わったな~とは感じません。
パンデミックで、スーパーやコンビニのレジが自動化されたことが、私にとっては衝撃でした。
市民が大きく政治に関わっていると感じたのには、この本で書かれていた2つの制度があります。
1つ目は「join」という制度です。
これは、誰でもネットで政策アイデアを提出できるという制度です。
日本では、選挙権が無ければ投票すらいけませんが、この制度では選挙権の有り無しに関わらず行えます。
応募されたアイデアは、ネット上で公開され、5000人が賛成すれば、実際の政治で討論されます。
必ず回答が文面上で得られます。
実際にjoinによって、承認されたアイデアとしては、「プラスチックストローの段階的な禁止」が紹介されてました。
私の知っている例だと、スターバックスコーヒーでもストローが紙になっているなど、身近な話でもあります。
台湾のプラスチックストロー禁止のアイデアが市民から出されて、国として認められたというのが市民が政治に大きく参加しているな~と感じられました。
この制度はオンラインで行われていて、気軽に議論するためにハンドルネームが用いられています。
そうなると、適当なことをいう人がいるのでは?と誰しも感じる懸念事項ですが、それに対しても対策がなされていました。
joinにアクセスするのには、Facebook、Google、ヤフーいずれかのアカウントとメールアドレスを登録する必要があるため、適当なことを言っても、元が辿れてしまうという制度です。
私も以前に研究室の先生に「オンライン講義で匿名の質問アプリがあるので、使うのはどうでしょうか?」と提案したことがありました。
結論から言うと、取り入れて貰えませんでした。
先生の考えでは、適当なことを言う人が多いという理由では無かったです。
しかし、「適当なことを言う人が多い」という理由であれば、このような制度を使えばいいのかな~と感じました。(小・中・高なら出席番号、大学なら学籍番号でログインするシステムなど)
2つ目は総統杯というハッカソンイベントです。
これもjoinとゴールは同じで、実際に国が政策を行うという点にあります。
このイベントでは、政府が抱えている問題に対してアイデアを考えるというもので、年間5チームのアイデアが実際に政策に取り入れられます。
どちらにせよ、実際に市民が考えたアイデアが政策に取り入れらるというのは日本では聞いたことがありません。
(いじめやあおり運転の法律はそうなのかもしれまんせんが、「政府がやむなし」という感じで認めている感じが個人的にはあります。)
こういった個人的な印象も含めて、台湾は政府と市民の距離が近いと感じました。
個人的にためになったのは、「2分ルール」というものです。
人は2分なら何かのために費やせるというもので、とりあえずやるなら2分だげやってみようと思いました笑。
・最後に
この本を通して、台湾の政策の一端を知ることができました。
台湾の政策の一端や、ここでは紹介しませんでしたが、オードリー・タン自身がどういう経歴の持ち主なのかも書かれています。(読んだ目的はオードリー・タンさんのことでしたが、それよりも台湾の政策の方が気になりました)
気になる方は是非!
では。