自分を守ること

自分を守ることは、案外体力も意思も強く必要で労力がかかることだった。

あの時断っていればこんなことにはならなかった、ということは事が起こってしまってからでないと気付けない。
後悔に気付いた時、思っていたより、自分は自分のことをある程度は大切にしたかったんだ、という気持ちにも気づく。

断ったり、自分の意思を貫くことには、大きな労力が必要だった。
そうすることで、離れていく人もいるかもしれない。
そんな不安もある。
だったら自分が妥協してしまえば…

でも結局その人たちが私を守ってくれる保障なんてどこにもない。
ましてや、私が許してしまうことで、彼らの裏切りを助長するかもしれない。

だからこそ、私は私の最後の砦であるべき。
どんな出来事も私に起こったことは、私が責任を持つのだから。
責任を負うその時まで、自分がその決断をしたことに
自信を持てるように。

起きてしまった出来事で、自分が消えてしまいたくならないように、したい。

断ることも、自分の考えを貫くことも
難しい状況だってある。
でも、そんなときでも、自分を見捨てないであげたい。

最後まで一緒に生きていく、私のことを。

きっと、今からでも遅くなんてない。
明日の私が、来年の私が、笑っていられるように。

絶対に、可笑しいことなんてない。
私が大切にしたいと思うことを、実現させようとすることは。



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