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Photo by soeji

日本中でマスクが不足している中、僕らはマスクと消毒用アルコールを無料で配布し続けていた。

トキオ

noteのお題で、#私のイチオシ というテーマがあった。

僕がnoteを始めて1年以上経つが、こういう時にいち早く社会に呼びかけをするnoteの姿勢が凄く好きだし、だからこそnoteを続けているんだと思う。

そこで表題の通り、この2月の間に僕らがやってきた事を紹介させてほしい。自分達の活動を自分でイチオシするのも若干恥ずかしいものがあるが、社会に不安が広がっているこのタイミングだからこそ知って欲しい。

1月後半～始まり

「コロナウィルスの影響でマスクが品切れになるかもしれない」

いつも通り、karmaと仕事のDMをしてた時に出た言葉だった。

正直、この頃の僕はコロナウィルスの影響なんて大した事ないと思って舐めきっていたが、今の状況を考えるとkarmaの指摘は当たっていた。

karmaの経営するカフェ（ごちゃまぜcafeメム）は店舗の特性上、体の弱い人や基礎疾患を持っている人も多く来店するため、疾病によるリスクは高い。

また、低所得者層やシングルペアレントも客層として多い。

マスクが品切れになってしまった場合、カフェの客にとって致命的な影響が出る可能性があった。

そしてカフェの客に限らず、国内で同じような危険に晒される弱者が多く現れる可能性があるのも、この時点で考えていた。

例えば喘息持ちの子どもがいるシングルペアレントなど、リスクが高い上に周囲に助けを求める事も難しい。

僕らはこの時から、マスクと消毒用アルコールの無料配布に向けて行動を始めた。

1月28日～マスクの調達

karmaはいち早く薬局でマスクと消毒用アルコールを購入した。この頃は若干の品切れもあったが、いくつかの店舗をまわればそれなりにマスクを購入する事ができたらしい。アルコールはアトマイザーを買って小分けにして配れるようにした。

僕は並行して実家の両親に連絡を取った。2009年の新型インフルエンザを経験している僕は、都会でマスクが不足しても地方ではマスクが潤沢に残っていると予想できた。

案の定、ドラッグストアには大量のマスクが残っていた。僕は両親に事情を説明し、大量のマスクを購入して送ってもらった。枚数にして1500枚ほどだ。

マスクの大きさにも気を使い、大人用と子ども用のサイズを用意した。

同じタイミングで消毒用アルコールの購入も進めた。この時点では消毒用アルコールが不足すると予想している人は少なく、Amazonで定価で買う事ができた。僕は５Lの消毒用アルコールと、詰め替え用のアトマイザー100本を注文した。

ちなみにこれらの金額を今の転売レートで考えると600万円を超えるんじゃないかと思う。購入費用は大体4万円程度だったのを考えると、恐ろしく価値が高騰しているのが分かる。（Amazonで『マスク』と検索すると転売屋レートがどれほど狂ってるかが良く分かる）

1月29日～配布開始

先行してkarmaがカフェでマスクとアルコールの無料配布を始めた。その時のツイートがこれだ。

ちなみに最初は子育て世帯を対象にしていた。これは僕の希望で、子どもの命を最優先したいと思ったからだ。

1セットと言うと少ないと感じる人もいるかもしれないが、一気に人が殺到する可能性があったことと、実家からのマスクがまだ届いていなかったことから、一旦の制限として言葉を添えておいた。

1月31日～実家からマスクが届く

このタイミングで実家からマスクが届いた。そして同時に都内の店舗からマスクが無くなり、メルカリではマスクが高額で売り買いされるようになった。

karmaはマスクの郵送対応も開始した。店舗まで受け取りに来れる人に限りがある為、遠隔地の人達にもマスクを届けられるようにした。当然それも無償である。

余談になるが、この間にツイートを見た人がカフェに来て「自分のマスク余ってるから必要な人に渡してほしい」と寄付してくれる事もあった。何と言うか、善意が循環しているような気持ちだった。

2月26日～カフェ休業

市川市で感染者が出たことをうけ、karmaはいち早くカフェの休業を決断した。カフェの場所が江戸川区で市川に近い為、来客の罹患リスクが上がってしまうからだ。

このタイミングではまだまだ飲食店の客足は変わっておらず、イベントの延期や中止もほとんど無かった。

そんな中、カフェの休業を決めたのだ。

karmaのカフェは利益もほぼなく、ギリギリの中で運営されていた。そんな中で休業するというのがどれほど厳しいかは誰でも分かるだろう。

「自分のカフェに来る人で罹患者は絶対に出て欲しくない」

karmaはそう言っていた。

そして現在～

マスクとアルコールは順調に配布する事ができ、若干の在庫を残す程度になった。

僕らがやった事にどれだけの効果があったのかは分からないが、僕は自分がやった事に対して満足できている。

転売屋が横行し社会が不安になる中、転売屋に中指つき立てて社会に安心を届ける。

いち会社員とカフェ経営者だけでもこれだけの事ができたのだ。

僕らのメッセージが多くの人に届き、誰かの善意を促し、バタフライ効果的に社会が良くなってくれれば、本当に嬉しく思う。

最後に宣伝になるが、karmaの経営するカフェは休業しているが、コーヒーの通販も行っている。

もしこのnoteを読んで僕らのやってきた事に対して評価頂ける人がいたら、ぜひともカフェのコーヒーを注文して頂きたい。グラスフェッドバターで自家焙煎している本格派のコーヒーが安価に楽しめるのでおススメしたい。

また、カフェについてもweb上に仮設のカフェを開く計画があるらしい。どういった形になるかは分からないが、こういった動きについてもまた紹介できたら嬉しい。

3月2日～追記

上でご紹介したコーヒーの注文サイトができたらしいのでここでシェアしておきたいと思う。

併せてnote上に仮設カフェが開設されたようなので、こちらもシェアしておきたい。

ひいき目に見るつもりはないが、こういった対応の迅速さには本当に驚かされる。











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