目に見えるものだけがすべてじゃない
「あの人からありがとうとかいう言葉を言われても愛情とか感情を感じられんと思わん?!」
「あぁーわかるぅー何考えとるかわからんしねー」
おばさま達の意地悪な会話を聞いた。
会話に出てくるあの人を知らないし、どんなシーンでそう感じたのかはその中の話だけじゃ掴めなかったけど。
わたしが思うに世の中に感情のない人なんていないと思う。犯罪を犯すような人間は別として。そんな人には出会ったことはない。
ただその表現が上手いか下手かの差なだけで。
生まれつき家庭環境にも恵まれて、学生時代にもイジメにあったり傷を負うことなく誰からも可愛がられて順風満帆に生きてきたような人は世の中の汚れを知らないし、その分人に壁を作ることなく誰にでも愛想がいい。
愛情の受け渡しが上手くてズルくて羨ましいなぁと思うことは昔からあった。そういう人は誰からも気に入られやすいし、かわいいし、社交的。ある意味才能だとも思う。
単純に雰囲気で誤解されて損してる人もいるのかもしれないけど、わたしが思うに無愛想に勘違いされやすい人は、感情や愛情が希薄なんじゃなくてただただ上手くできないだけだと思う。
わたし自身も感情表現が苦手な人です。
学生時代にイジメにあって心を閉ざしてだ時期に、先生からもっと笑えば?とか、もっと感情を出せば?あなたはコミュニケーションが下手だからとか言われて悩み悩んだ時期があった。
事実なんだけど、いちいち痛いとこついてくんな、ほっといてくれと思った。
学校の道徳で人の気持ちを学ぶ授業はあっても、じゃあ愛について学んでみましょう。こういう風に表現しましょう、この場面ではこう返しましょう言ってみましょう、やってみましょう!という実践まではいかないし。
子ども時代ならわたしが手を引いて教えてあげましょうというような場面はあるかもしれないけど、何らかの傷が消化されないうちは逆にその手をはねのけてしまう気持ちになる。むしろほっといてあげてほしい。
ほとんどは生きていく中で自分の出会う人や体験した出来事の中で感じとって学んで自然に身につけていくしかなくて。こういう感情表現や社交性に欠けると大人になってから結構苦労する場面が多いのよね。初対面の人とディベートしたり小さい子ども相手にお話しするときとかね。
わかっているけど苦手なのは苦手。
英語は得意だけど数学はいくら頑張っても苦手。体育はできても頑張っても美術の才能は、、、という風に。
鍛えようと思っても苦手分野なのよ。思ってはいるの、気持ちはあるの!!
もしかしたら、本人は熱いものを内に秘めていて。本人も気にしていて葛藤してるかもしれない。
だから、見えた表情や感情の伝わり度合いだけで冷たい人とか何考えてんのか分かんない人って片付けないでほしい。
あるアーティストが言っていた。
「私は感情表現が苦手な分、音楽でしかぶつけるところがないんで歌ってるんです。」って。
というように、いろんな人がいるんだよね。
自分なりの表現の仕方。
受ける側の受け取り方、受けとめかたが大事だと思うなぁ。
汲み取る努力?というか。
はなからあの人は冷たい人って決めつけてシャッター下ろしてしまえばそれまでだけどさ。確かにどーでもいい人には受け止めたいとか、そんな気持ちにはならないかぁ。。
癒されるためにスタバに行ったのにおばさま方に物申す!!気持ちになったので自身の体験談も含めて書いてみました。
私は言葉で交わすコミュニケーションが苦手なので書くことを通して表現していく。
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