シェイムレス:サウスサイドのおとぎ話その5
なんとなく幸せな気分になっていたイアンだが、フランクの悪だくみで行方不明だった彼らの母親モニカが突然戻ってきてしまいギャラガ-家の子供たちは色を失う。パニックになったイアンが真っ先に向かったのはミッキ-のところ。全力疾走でミルコビッチ家に向かい必死でドアを叩く
数回のノックでドアが開き「何の用だよ?!」とぶっきらぼうに言うミッキ-に
「会いたくなって・・。」と本音をぶつける。背後でテリ-の怒号が聞こえる中ミッキ-は不機嫌に「今はタイミングが悪い」と追い返そうとするが、
イアンは食い下がる。「ほ、他に行くとこがないんだ!」
今までウザそうにしていたミッキ-、途端に表情を変えて、
「今日はバイトのはずだろ?」とイアンを落ち着かせようとする。そうだと言うイアンに「20分後に落ち会おう」と言いきかせドアを閉め、イアンは不安な表情のままバイト先へ向かう。
20分後・・・。
バックヤ-ドで思春期の欲情を晴らしていると・・(イアンの手の大きいこと)
そこに突然やっと嫁から解放されたカッシュが現れて、2人の行為があろうことかカッシュに目撃されてしまう。
【・・・ん❓・・・2度見した私(笑)ポジションが想定外】
「!?んだよっ!!!」ミッキ-は固まって動けないカッシュを突き飛ばしその場から逃げ出してしまう。
残されたイアンとカッシュは気まずい空気の中無言のまま見つめ合う。数時間後、仕方なくそのまま仕事をするカッシュとイアンだが彼がいたたまれずバックヤ-ドに隠れるようにその場を去ったその時ドアが開き
脅して黙らせる気満々のミッキ-が非常に凶悪な顔つきで入店してくる。「・・・わかってんだろうな、その口を閉じてろよ。」
「黙ってた方が身のためだぜ?・・聞いてんのかよ?」と余裕を見せようとスニッカ-ズバ-を手に取る彼にカッシュがキャンディーを戻せと静かに警告するがミッキ-はニヤニヤ笑ってその場でチョコバ-を口に入れて
「ああ。甘い。俺は甘いのが好物なんだよ・・。アンタもそうだろ?え?」とカッシュを煽り嘲笑う
その挑発に温和なカッシュもついにブチ切れて「今すぐそれをもとに戻すんだ。」と銃口を彼に向ける。(おいおいw)
彼は発砲し、1発目は遠くの棚に命中する。(この人ミッキ-の頭に狙い定めてるんですよ・・殺す気かw)イアンが慌てて現れ「何やってんだよ?カッシュ?!」と仲裁に入ろうとするが
それには構わず、2発目を発射。その銃弾はミッキ-のすぐそばの棚に命中「ただのスニッカ-ズバ-じゃねえか!」というミッキ-に容赦なく発砲し3発目はミッキ-の太ももに命中する。
「なんてこった!」と驚きミッキ-に駆け寄るイアンに、「クソっ・・マジかよ・・・」と唸りながらその場に倒れこむミッキ-。
「大丈夫か?なぁ、こっちを見ろ、俺を見て!」ミッキ-を落ち着かせようと必死なイアン。カッシュはやっと我に返ったようにその光景を見つめる。
帰宅したイアンに仕事じゃなかったのかと訊くリップ。「銃撃があってさ。・・・ミッキ-とカッシュだよ。」驚いたリップに「なんだって?ミッキ-がカッシュを撃ったのか?」と問われ「カッシュがミッキ-を撃ったんだ。」リップは更に驚いて「はぁ??」
イアンはまだショックから覚めやらぬ感じで答える。
「足だから命に別状はないけど。警察が来る前に抜けてきたんだ。」
せっかくうまくいきそうだったのに。とんだ邪魔が入りこの後ミッキ-は少年院に送られることとなる。
まだお互いの気持ちもちゃんと伝えあってさえいないのに
これから恋に発展していくんだろうっていう1番いい時期に状況に翻弄され別れざるを得ないというミッキ-とイアンのこの負のスパイラルは何かの『呪い』のように今後彼らの運命につきまとうことになるのです。