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シングルマザーの住宅支援

日曜は「子どもの貧困の背景にあるもの」というシンポジウムに息子と一緒に参加させていただきました😊

個人的には母子世帯が直面する住まいの問題についての報告がとても興味深かったです。
住まいって本当に大切。衣食住、人間の生活を成り立たせていくために必要不可欠なものである。物的な意味だけではなくて、そこが心の拠り所となったり、還る場所、居場所になる。それなのに中々シングルマザーへの住宅支援は進んでいないというリアルな現状を知ることができました。

特にプレシングルマザーが使える制度がないというお話にとても共感しました。シングルマザーになってからでないと使えない制度が多い。住宅支援は特に緊急性が高い人が優先的に受けることが出来る。公営住宅優先入居制度、母子生活支援施設、住宅資金・転宅資金、全てプレシングルマザーや客観的にはそれ程緊急性が高くないシングルマザーにとっては現実的に使えるものではない。シングルマザー向けのシェアハウスも出てきているそうだが、やはり専門家がやっている訳では無いので、いろんな問題が出てきているようだ。

私は1人でやっていこうと考えた時にいろんな問題に直面した。仕事がない、家がない、お金がない、子供を預けるところがない、私には何も無いということに気がついた。こうなると、実家に助けてもらわざるを得なくなるが、実家はユートピアではないのだ。子どものことや相手のこと、生活のこと、仕事のことなど、様々なことで言い合いになったりする。一人でやっていくのももちろん大変であるが、実家は実家で大変なのだ。実家にいると、生活費はだいぶ楽になるが、保育所で支払う金額も多くなり、児童扶養手当などで貰える金額が減ってしまう。一緒に住んでいるからといって、財産を共有しているわけではないし、子どもにかかるお金は自分で支払っていくわけだから相当しんどい生活になる。なかなかお金が貯まらない。こんな感じで一人でやっていこうと思ってもすぐには厳しい。

結局はすごくお金に困っていて、誰も頼れる人がいない場合以外にはなかなか目を向けて貰えない。困り感を抱えている人は多くいると思うが、なかなかそこまでは手が回っていない。

支援が必要な人、緊急性が高い人というのはあくまで支援者側が勝手に作った枠組みである。緊急性が高い人の支援ももちろん必要ではあるが、緊急性が高くなる前にどうにかできないのか。緊急性が高くなってからでは遅いのではないか。もっと個人の困りごとに目を向けてほしい。勝手に支援の対象か否か判断しないで欲しい。

結局離婚したくてもできなかったり、晴れて離婚したとしてもシングルマザーが生きづらい社会。

自立ばかりが謳われてまずはゆっくりと心身を休めることも難しい社会。

住宅支援の中には住まいを確保するだけではなく、親と子どものメンタルケアが必要不可欠であるそうてす。それらが保障されてはじめてまた立ち上がろう、頑張ろうと思えるんじゃないかな。日本の政策はその場しのぎでなかなか次につながらない🙃もっとその人の人生、生活をトータルに見ていかなければ🙃

こんな感じで今回のシンポジウムでは、支援者の視点と当事者の視点が交差して何だか頭がぐちゃぐちゃになりましたとさ🙃

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