『BAR追分』
伊吹有喜さんの作品。
「ねこみち横丁」と呼ばれる街を舞台にした物語。
昼はバールで夜はバーになる「BAR追分」
物語に出てくる食べ物が食べたくなった。
ハンバーグサンド、牛すじカレー。カレーのトッピング問題…。
シャンディガフはビールとジンジャーエールで作られていることを初めて知った。
伊吹有喜さんの作品を読むと心のエネルギーが充電されたように感じる。
ゆっくりと飲んでいくと、美しい女にのどから腹にかけてなでられたような心地がした。
「仕事って毎日のことだから、自分のしていることが変わったことだとか、誰かの役に立っているかなんてあまり考えないでしょう」
「飲み手だけではなく、作り手も酒をこよなく愛する人たちです。安くても高くても、愛情と心血を注いで作る。酒の価値は値段ではなく、飲み手の好みが決める。自分の味覚に合うのが最高に佳い酒だと私は思います」
↑ 素晴らしい言葉である。
伝説では象は死期を悟ると、群れを離れて象の墓場と呼ばれる場所に行くらしい。誰にも命の消滅を悟らせず、ひっそりと姿を消してしまうそうだ。