『家族シネマ』

柳美里さんの作品。

「家族シネマ」「真夏」「潮合い」の3つの作品が収録されている。

家族だからこそ距離感がある。家族にしか分からないことがある。そういったものを映画として撮影してみるのはとても良いなと思った。

「潮合い」で小学生の純粋がゆえの残酷な心理が難しいなと思った。いじめが隠蔽される流れがよく分かった。


印象に残っている文

「どうして離婚したんですか」「なんだって割れるだろう」深見はいった。「割れますか」「割れる、どんなに硬い石でも、きれいに割れる」

私が訪れた日に違う種類のジュースを呑ませ、その果物を当てさせるというゲームを楽しんでいるのだ。


↑ このゲームを私もやってみたい。当てることが難しそうだ。

泣けないのは先生が恥ずかしいからだ、惨めな大人を目の前にすることがこんなに愉快だなんて、それも先生が。

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