額賀澪さんの作品。
老舗の洗剤メーカーが外資系企業に買収されてしまう。
総務部に務める忠臣は、会社のために奔走する。
「実際に自分が働いている会社が買収されたらどうなるか?」ということを学ぶことができた。
今まで合併吸収された企業の人たちも、見えないところで戦ってきたのだろう。
印象に残っている文がかなり多くなってしまった。
人と人とがわかり合うことは、大変であると思った。人を動かすのは熱意や寄り添おうとする心であると感じた。
印象に残っている文
「総務の仕事っていうのは、家事みたいなものだ。母親にやってもらえて当たり前の仕事。当たり前すぎて、労働として価値を見出されない。当たり前だけど、なくなったら困る。みんなが気持ちよく、一生懸命仕事をするのに必要な仕事だ」