『エッグマン』
辻仁成さんの作品。
この作品に出てくる全ての卵料理を食べたいと思った。
一つ一つのお話がとても素敵で、ぜひドラマ化してほしい。
個人的にはエッグベネディクトのお話が好きである。
印象に残っている文
喋り過ぎたサトジは一度口をつぐみ、唾液を飲み込まなければならなかった。
「黄身に皺ができてるものほど古い。黄身の水分が時間の経過とともに抜け出てしまうんだよ。」
「あのね、自分ひとりだけ幸せになれる人間なんかいないんだ。幸せってものはみんなで作るものだからね。」
怒ることが苦手なのである。そもそも、怒るという行為を毛嫌いしている。
本当に美味しい時、人は言葉が続かないものである。