![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63969490/rectangle_large_type_2_60711425c449abfb4e40834c039d45f2.png?width=1200)
シャドバプロリーグの歴史 ~2019年編~
今年で4年目になるシャドバプロリーグ(RAGE Shadowverse Pro League / RSPL)、今回は2年目となった2019年シーズンのまとめです。
2018年シーズンのまとめはこちら。
GxGの参入
12月26日(2018年)
2019年シーズンから読売新聞社のチーム「GxG(ジーバイジー)」がRSPLに参入することが発表されました。(関連記事:GameWatch)
2019 1stシーズンは全7チームで争われることになります。
AXIZのチーム改革
2月15日
2018 2ndシーズンから参入したAXIZがMISAKI選手、BO-IN選手との契約終了を発表。
成績こそ振るわなかったものの、1シーズンの結果でチームの半分を入れ替える判断に加え、発表された新メンバーであるRUMOI選手、CHINO選手に大型大会等での目立った実績がなかったことについて議論が巻き起こりました。
後から振り返ると、このチーム改革はRSPLのその後の展開を左右するとても大きなものでもありました。
BO-IN選手は名古屋OJAに加入し初の移籍選手としてドラマをつくりましたし、新メンバーのRUMOI選手、CHINO選手の大活躍により「大型大会の実績に無縁でも強い選手(いわゆるレート勢)」がプロリーグに参戦する潮流が生まれました。
2019 1st Season
試合ルールは「2pick+BO3+BO3」の全7節。
今シーズンからBO3は「ローテーション」フォーマットのみの採用となりました。
ロースターは以下。新加入選手にはWGP2018の出場者が多く並びます。
ロースター ※敬称略
・au DetonatioN(cross7224、Enju、ミル、Spicies)
・名古屋OJA ベビースター(さに、マサヤ、ぼーいん、へるん)
・レバンガ☆SAPPORO(真春、きょうま、Tastsuno、さわさき)
・よしもとLibalent(keisuke3、Surre、feg、ソルト)
・AXIZ(ROB、GEMO、RUMOI、CHINO)
・横浜F・マリノス(しーまん、あぐのむ、みずせ、水煮)
・GxG(フォレスト、ちゃみ、Riowh、リグゼ)
5月12日
2019 1stシーズンが開幕。
OJAに移籍したぼーいん選手が古巣AXIZから勝利を奪ったシーンや、新チームGxGのリグゼ選手による「ハンドジャバジャバAFネメシス」など第1節から見どころの多い展開でした。
8月11日
1st Season Final「AXIZ vs よしもとリバレント」
RUMOI選手、CHINO選手の活躍もあり5勝1敗のリーグ1位でファイナルに勝ち上がったAXIZ、そしてWGP王者feg選手、WGP4位のソルト選手(2018)、Surre選手(2017)を擁し初ファイナルに臨むリバレント。
4セット先取で行われた試合は、1セットのアドバンテージを持つAXIZをリバレントが逆転し初戴冠。
3-3で迎えたファイナルセットでは、ここまでBO3全勝という驚異の成績をみせるRUMOI選手を、feg選手が当時の環境ではかなり尖ったアーキタイプであった「潜伏ロイヤル」「リノセウスエルフ」で破るという劇的な幕切れとなりました。
2019 1st Season
・優勝:よしもとリバレント
・MVP:feg選手(よしもとリバレント)
・ベストバトル賞:Spicies選手(au DetonatioN、第6節)
リーグ中断期間(SHGの参入)
7月29日
2ndシーズンから「福岡ソフトバンクホークスゲーミング(SHG)」の参入が発表されました。(関連記事:RAGE公式)
これにより全8チーム体制となったRSPLは、2021年現在もこの8チームにより争われ増減はありません。
10月14日
名古屋OJAにまっつ選手がユース選手として加入することが発表されました。
RSPL競技規則にひっそりと存在していた「ユース選手」制度の初めての採用例であると同時に、この制度自体が広く知られるきっかけにもなりました。
2019 2nd Season
試合ルールは「2pick+BO1+BO1+BO1(+延長戦BO1)」の全14節。
今シーズンからルールが大きく変更され、1選手が1つのデッキを使用し、1試合に4名のメンバーが出場するというものに。
BO3に比べると選手の実力よりもデッキの相性が重要となるルールでありながら、前期よりもチームの総合力が結果に影響するレギュレーションであるように感じます。
ロースターは以下。
ロースター ※敬称略
・au DetonatioN(cross7224、Enju、ミル、Spicies)
・名古屋OJA ベビースター(さに、マサヤ、ぼーいん、隼人、まっつ)
・レバンガ☆SAPPORO(真春、きょうま、Tastsuno、さわさき)
・よしもとLibalent(keisuke3、Surre、feg、ソルト)
・AXIZ(Rob、Gemo、Rumoi、Chino)
・横浜F・マリノス(しーまん、あぐのむ、みずせ、水煮)
・GxG(フォレスト、ちゃみ、Riowh、リグゼ、ああああ)
・ソフトバンクホークス ゲーミング(バーサ、NISE、たばた、カラクリ)
10月20日
2019 2ndシーズンが開幕。
新ルールに対して各チームが用意してきた答えを見せ合うような開幕戦は新鮮でした。1stシーズンファイナルの再現となった「AXIZ vs リバレント」はAXIZが勝利し一つ借りを返します。
1月18日-1月19日
4位タイブレーク「名古屋OJA ベビースター vs レバンガ☆SAPPORO」
リーグ4位以上で進出となるプレーオフに対し、勝ち点+セットカウントで並んだ2チームによるタイブレークがRSPLで初めて行われました。
これに勝利しプレーオフに進出したレバンガでしたが、セミファイナル1回戦でGxGに破れます。
また同日に行われた2回戦ではGxGがAXIZに大敗し、リーグ順位によるアドバンテージの大きさを改めて実感する結果となりました。
2月2日
2nd Season Final「横浜F・マリノス vs AXIZ」
リーグを1位で通過し、今度こそ2018 2ndシーズンの雪辱を果たしたいマリノス。対するAXIZは前述の通り1stシーズンの準優勝チーム。両者とも2つ目の銀メダルでは満足できないでしょう。
この戦いを制し、2ndシーズンの優勝を決めたのはAXIZ。1stシーズンで活躍したRumoi選手、Chino選手だけでなく、初期メンバーのRob選手、Gemo選手がそれぞれ2セットを取る総力戦でシーズンタイトルを手にしました。
2019 2nd Season
・優勝:AXIZ
・MVP:Gemo選手(AXIZ)
・特別賞:フォレスト選手(GxG)
・ベストバトル賞:Rumoi選手(AXIZ、第14節)
2019 League Championship
2月16日
「よしもとリバレント vs AXIZ」
2019シーズンの年間王者を決めるLCSが開幕。2ndシーズンのBO1ルールを拡張した5セット先取のレギュレーションです。
1stシーズン優勝のリバレント、そして1stシーズン次点に泣いたAXIZが2ndシーズンを勝ち上がり、再びLCSの舞台で相見えます。
試合は実力伯仲のシーソーゲームで最終第9セットまでもつれ、リバレントはキャプテンのSurre選手、AXIZは2ndシーズンMVPのGemo選手にチームの命運を託します。
このセットを掴み取り、2019シーズン年間優勝を果たしたのはAXIZ。
特にGemo選手は2ndシーズンから通算して18勝5敗(勝率78%)という信じられない成績で最高の結果をチームに持ち帰りました。
これにて2019シーズンのRSPLは閉幕し、Covid-19の足音が聞こえてくるなか中断期間に入ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?(様式美)
2年目となった2019シーズンのRSPLは
・GxG(読売ジャイアンツ)、SHG(ソフトバンクホークス)という巨大ブランドの参入
・AXIZのチーム改革、新メンバーの活躍
・ユース選手制度の活用
など、初年度に比べさまざまな方向に「拡大」し、「変革」が起こったシーズンに感じます。
詳しくピックアップは出来ませんでしたが、GxGのように配信やコミュニティ作りに力を入れファンを惹きつけるチームの登場も新鮮でした。
また、個人大会のRAGEと併せて「eスポーツ」の潮流に乗り、オフラインイベントの盛り上がりも前年以上の勢いがあったように感じます。
残念なことにこの流れはコロナ・ショックで中断されてしまいますが、2020年シーズンでは「オンライン」に可能性を見出した新しい時代に突入します。
それでは、次回は2020年編をまとめます。しばしお時間を。