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「なんでママが外国人なのに大学に行けたの?」


「なんで安奈ちゃんはママが外国人なのに大学に行けたの?」

ある日、代表の堀口は、外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援教室で
9歳の南米ルーツの子どもにこう話されました。

「うちは家にお金もないし、私も勉強できないから行けないよ。」

その言葉に、衝撃を受けました。

まだ幼いその子は、9歳ながらに家庭の経済状況を理解していました。
彼女はその原因は母親が外国人であること、その上で将来自分は進みたい道に進むことができないと諦めてしまっていました。


日本語指導が必要な児童生徒数は年々増加し、10年前の約2倍の5.8万に。


なぜ、こんな現実があるのでしょうか。


代表の堀口は日本人の父とコロンビア人の母を持ち、幼い頃から外国人である母が日本で生活する中で直面する、差別や困難を目の当たりにしてきました。

日本語のおたよりを、子どものために読んであげたいけど漢字が読めない。
見た目が外国人という理由で、窓口で対応してもらえない。

そんな母を支えてきたからこそ、日本で暮らす外国人が日本社会で抱える孤立や、不安定な経済状況を解決したいと強く思うようになりました。

また、自身も高校生の時、家庭の経済状況が悪化したことで、大学進学が危ぶまれたことがありました。
その時、多くの人に助けてもらうことができ、
結果的に大学進学を諦めず実現することができました。

困っているときに、手を差し出してくれる誰かがいるということは、将来の選択肢を広げるうえで重要なのではないかと感じた経験でした。


大学の卒業式で母と


機会と選択肢を

もし、冒頭の9歳の女の子にそんな存在がいれば?
その子以外の外国にルーツを持つ子どもたちは、どういう状況に置かれている?

彼、彼女たちが活躍できる社会とは、どんなものなのでしょうか。

私たちは、こどもたちが自分のルーツや環境に左右されず、自身が望む未来を選択することができる社会を目指しています。

また、これまでの活動を通してみえたのは、子どもたちを支えるには、彼らの保護者へのサポートが不可欠だということです。

Adelanteのnoteでは、日本社会からはなかなか見えない彼らの日常や、日本での生活をご紹介できればと思っています。

一人でも多くの子どもに、機会と選択肢が与えられるように、少しでも可能性を伸ばせるように、

わたしたちは活動を続けていきます。


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