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安全快適登山 ザックを担ぐという事

短い距離、短い時間の山歩きであれば、荷物の重さは2~3kg程度でしょうが、距離が伸び、時間が長くなれば荷物の重さが増えていきます。

荷物の重さが5kgを超えていくと肩だけで重みを支えると肩の負担が大きくなり肩が痛くなってきます。そうなると、仙骨&腰骨で重さの負担を分散できるザックが必要になります。

ザックの基準には容量(どれ位の荷物を入れる事ができるか)と背面長(肩から仙骨までの長さ)があります。一般的に日帰り山歩きのザックは25リットル位が使われる事が多いですが、25リットル位までのザックにはフレームが無く、腰骨で固定できるヒップベルトでは無く、横揺れ防止のウェストベルトしかありません。

25リットル位までのザックにはフレームを入れて背面長を取るだけのスペックを求められず、例えば作ったとしても細長い形状で使いにくく、価格も高くなり、それ位の重さなら肩で担げるでしょ!で当然売れないのでメーカーは作りません。

30リットル位のザックになって初めてフレームが入り、背面長が存在し、仙骨&腰骨で固定できるヒップベルトが付いたモデルがラインナップします。

ただ、間違った担ぎ方をされている方をよく見ます。

ヒップベルトを仙骨&腰骨で固定しているがショルダーベルトが伸びてザックのトップ位置が下がった状態で担がれている方がいます。

ザックのトップ位置が下がると重心が下がり、仙骨に重心を乗せることができないので後ろに引っ張られるように重さを感じます。

できるだけトップ位置を上げ、荷物のパッキングの仕方で重心位置を上げ、重心を仙骨に乗せることができると重さを地面に逃がすことができ楽な歩荷ができます。

ザックにはたくさんのベルトが付いています。全てに意味があって無駄な物はありません。重たい荷物を背負えば背負うほど、パーツひとつひとつの意味を理解してサイズの合ったザックで正しい担ぎ方を身に付けると安全で快適な山歩きができます。


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