コールマンのガソリンランタンの点火方法 間違っていますよ!
コールマンのガソリンランタンに点火する際に、ほとんどの方はフレームの下の部分の穴からライター等を差し込んで着火しようとします。
ところが、ガソリンランタンの特性上、ポンピングされた燃料の混合状態は不安定なので時によって、炎上や小爆発が起こり、ビックリします。
グローブが割れて怪我をした等は聞いたことがありませんが、怖い思いをされてガソリンランタンを使わなくなった!とはよく聞きます。
さらに、ポンピングでの加圧の状態や諸条件により、不完全燃焼の状態が続けばグローブやベンチレーターが煤で真っ黒になります。
着火はベンチレーターとグローブを外した状態で行いましょう!
ガソリンランタンの使用方法を再度、確認します
タンクの燃料キャップを外し、燃料タンクの約80%を目安に燃料を入れます。ガソリンを入れ過ぎると加圧ができず不完全燃焼の原因になり、少ないと息継ぎ、光量不足の原因になります。燃料はコールマン社製のホワイトガソリンがお薦めです。レギュラーガソリン(自動車用ガソリン)も使用できるモデルもありますが、あくまで使用可能なだけで故障の原因になる事があります。
燃料キャップをしっかり締め、燃料バルブがOFFになっている事を確認してポンピングをします。
ポンピングノブが時計回りで締まっている状態から時計反対回りに4~5回転させポンピングノブの小さな穴を親指で押さえ、ポンピングを始め、軽かったポンピングが少しずつ重くなり40~50回位でポンピングがし難くなれば、ポンピングノブを時計回りで硬くなるまで締めてください。
ポンピングの際、スカスカで加圧ができない場合はポンピング部のキャップの穴からリュブリカント(潤滑油)を注入し、加圧してください。それでも加圧できない場合はパッキンの交換をします。
リュブリカントでの定期的な注油&塗布はポンプカップの劣化を防ぎ、スムースなポンピングが継続的に行え、作動不良を回避できます。
ポンピングをした後、ポンピングノブの穴からエアが抜けてしまう事があります。原因はポンピング部のタンクに取り付けられているチェックバルブが機能していない事が原因で清掃or交換の必要があります。
メンテナンスにはチェックバルブをタンクから取り外す専用工具が必要なので、メンテナンスのできる方に依頼するのが賢明でしょう。
ポンピングができ、燃料が出る事が確認できれば、次はマントルの取り付けをします。マントルがすでに付いていれば破れの確認をしてください。マントルは一度、燃焼すれば灰の状態なので簡単に潰れてしまいます。小さな破れから一気に破損したり、炎の出方でグローブが破損することがあるので、着火の前に必ずチェックしてください。
新しいマントルを取り付ける際には「空焼き」が必要になります。
マントルをバーナー部に紐で括った後、余った紐を切りマントルの形を整え、下の方から全体に火が回るようにライター等で煽る。
マントルが全体に白っぽくなれば燃料バルブを開け、燃料を出して着火しましょう!
点火方法のコツは充分なポンピング(加圧)をした状態で燃料バルブを開き、シュー(空気音)では無く、ジョジョという燃料がでる音を確認したらバルブを一度締めて、風を送りガソリンの臭いがしていない事を確認してバルブを開き、着火してください。
マントルが発光すれば追ポンピングと燃料バルブの開閉にて発光を安定させます。通常は数分でジェネレーターが温められ、安定した発光が始まります。発光が安定しなかったり、発光が暗い場合はメンテナンスが必要です。
発光が安定すれば、グローブを戻し、ベンチレーターをボールナットで固定します。その際、ボールナットを固定するボルト側は熱くなっているのでボールナットは戻していくうちに熱くなり、確実な固定には革手袋等が必要になります。
そこでアドスポーツ・オリジナルの「ボールナット・グローブ」(¥550)を使うと比較的簡単にボールナットを固定することができます。完全な断熱はできませんが、ボールナットを締め込む数秒なら熱くなりません。
さらに、ボールナットを外した際にボールナット・グローブに収納しておくとボールナットを探したり、失くさなくて済み便利です。
消火の際は燃料バルブを開閉しセルフクリーニングをしておくとジェネレーターの詰りを解消してくれます。
確実に消火を確認し、燃料キャップをゆっくり開け加圧を抜いて保管してください。長期間使用されない場合はタンクから燃料を抜いて保管される事をおすすめします。
ガソリンランタンは比較的簡単な構造なのでコールマン社製スーパーレンチor小さめのモンキーレンチ、+ドライバー、プライヤーがあれば、メンテナンスができます。自分でメンテナンスができれば道具達に愛着が湧き、キャンプライフが益々、楽しくなるでしょう!