Withコロナの多拠点生活〜うどん県"香川"1号拠点！三豊で田舎暮らし〜

2020年9月28日 14:03

多拠点コリビングサービス「ADDress」が業務提携しているANAホールディングスの紹介で2019年2月に香川県庁に赴き、県下市町村の移住定住や空き家活用ご担当の行政職員の皆さまの前で、ADDressについてプレゼンテーションを実施してから1年半、香川県1号拠点で四国のADDress直営管理物件（宿泊施設連携ではないADDress運営拠点）としても初となるADDress拠点が三豊市にオープンしました。
高松空港から約40分、ADDress美馬邸から約1時間のアクセスです。

香川県下の行政から100件を超える空き家物件が寄せられ、半年かけて精査を行い、2019年12月にADDress三豊邸の候補が確定。2020年春のオープンを目指して準備を進めてきましたが、新型コロナウイルスの影響によりスケジュールが後ろ倒しになり、ようやく香川1号拠点オープンの運びとなりました。

三豊市といえば、インスタ映えスポットとして有名な「父母ヶ浜」がありますが、ADDress三豊邸は香川県三豊市の財田町という山側に位置します。周囲は農家を営む集落で、高齢者の多い山間地域。観光地とは言い難く、だいぶニッチな土地ではありますが、だからこそ都会生活とは一味も二味も違う「日常の田舎暮らし」が体験できます。

Iターンの家守はお菓子づくりで地域おこし活動

ADDress三豊邸は、物件契約とともに家守も決定しました。

三豊市政策部地域戦略課の担当職員とは、物件視察の数ヶ月前にお会いし、情報提供のあった複数の空き家物件の詳細をヒアリングしました。特徴の異なる市内のエリアから候補を出してもらったのですが、物件の状態が最も良く、複数の人たちがシェアできる部屋数を確保できる戸建住宅は、この三豊邸のみ。ただし、山間地域で若い人が少なく、家守を担う人がいるかどうかが課題でした。

しかし、すぐに家守候補の住民を紹介していただき、当地で物件視察にも同行され、程なく家守にオファーし、ご当人から承諾をいただきました。

三豊邸の家守は、三豊市で地域おこし協力隊として活動しています。もともとは神奈川県の出身で、着任を機にIターンをされました。パティシエの経験があることから、香川の伝統菓子づくりに挑戦し、この地で新たなビジネスを展開するそうです。ADDress三豊邸からほど近くの物件をリノベーションし、家守さん製作のお菓子を提供するカフェを来春にオープン予定。山間の静かなカフェスペースでは、仕事にも集中できるスペースも設けるそうで、ADDress会員は家とカフェを往復しながら、お腹も満足な1日が過ごせることでしょう。

コミュニティスペースには地元野菜の直売所も

元々この物件は美容室を営んでいました。正面玄関横には以前の店舗スペースがあります（＝画像上）。

この物件を契約してから、家守と一緒にスペース活用について検討を重ねてきました。地域の人も気軽に入れるような空間にしたい、という要望を受けてコミュニティスペースにするために、残置物を撤去。他方で、当初の面影を残すレトロで味わいのある家具はそのまま活用することにしました。

また、家守がこの地でコミュニティをしっかり作っていて、地元の農家と親しく、玄関にはいつも新鮮野菜がどっさり積まれています。収穫した地元の野菜を現地で購入できれば、ここで生活するADDress会員も買い物に出掛けなくても事足ります。そこで、このコミュニティスペースには、新鮮野菜の販売コーナーを設けることにしました（※画像下＝地元農家さんが収穫した三豊なす）。