抗生物質が欲しいひと
昔に比べて今の小児科では、風邪で受診しても滅多に抗生物質は出されません。
理由は、風邪の多くはウイルス感染症であり、細菌にしか効果のない抗生物質は病気を治すことには寄与しないからです。そればかりか、一般的に用いられてきたセフェム系抗生物質の濫用ともいえる状況が、MRSAをはじめ耐性菌を増やす一因になったということがだいぶ前から言われるようになりました。保険点数も抗生物質を使わない診療をすると、6歳未満の子には加算がつきます。そのようなことから、自分も今は通常の診療の中ではウイ