心に刻まれる 長崎の夜景
日本には、夜景の名所と呼ばれる場所が随分と多い気がする。
山と街が近かったり、それこそ山に街がへばりついていることが多いからなんだろう。もちろん、都市部では高層ビルが多いことも理由の一つだと思う。
坂の街、長崎も例外ではなく山と街が一体となっている。
港から狭い平地の街、そして山にくっつくように段々と広がっていく住宅地
特徴的な地形と街が綺麗な夜景を演出する。
長崎にはこの2年間、かなり頻繁に訪れている。
その中でも庁舎が港に移されたり、最近では長崎駅が高架化され新幹線の建設も盛んだ。出島を始め、古くからの街並みと新しいランドマークによってさらに長崎は魅力的な街に変わっていくのを肌で感じることができた。
さて、少し話がそれたが今回は長崎の夜景の写真を載せたいと思う。
と言っても、プライベートな旅ならまだしも、そうではない出張の中での観光なので三脚なんてものは持ち合わせていないので、その辺の夜景写真ほどの綺麗さはないので悪しからず。
世界新三大夜景にも選ばれた 稲佐山からの夜景
長崎の夜景と言えば、稲佐山展望台からの夜景が一番有名だろう。
長崎市街地からは港を挟んで鎮座する稲佐山、麓は三菱の造船所が並ぶ。
ちょうど山のてっぺんが展望台だ。
ちなみに、ここからの景色が個人的にはお気に入りだった。
稲佐山を訪れた時は、車という便利な移動手段を持ち合わせていたので、車で向かった。これがなかなかのインパクトを与えてくれた。
とてつもない急勾配を登ることになるのだ。しかもその両脇にはホテルが立ち並んでいるのだからまた強烈である。
山を登り切ると展望台に到着する。ただし、山頂の駐車場は広くなかったように覚えている。
今は綺麗なロープウェイも整備されているので、公共交通機関で訪れるのが無難だろうと思う。
ガイド付きのロープウェイも、ただの景色に知識を付けてくれるので悪くないだろう。
さて、いきなり夜景の写真だ。
う〜ん、写真の腕不足で申し訳ない。というよりも、訪れたのは冬。
港から吹き上げてくる風がとてつもなく冷たく、寒かった。
言い訳だが、暗くなるまで滞在する体力がなかったので少し明るい時間の写真となってしまった。
それでも、長崎独特の夜景を味わえるのではないだろうか。
右下には世界遺産のジャイアントカンチレバークレーンも映り込む。
視線をずらすと、港の玄関口になる「女神大橋」といういかにも美しい名前の斜張橋も眺めることが出来る。
周りに遮るものがないので、パノラマ的に夜景を楽しむことが出来るので、長崎で迫力のある夜景を楽しむのならここがベストだと思う。
後で知ったことがだが、この展望台の標高は333m
東京タワーと同じなのだそう。
稲佐山を眺める夜景スポットへの道
別の日程で長崎を訪れた。この時は車を借りていなかったので移動手段は公共交通機関と、自らの足しか無い。
そこで、市内の夜景スポットを地図で検討をつけて向かうことにした。
結果的に、そこも有名なスポットだったのが・・・
まずは便利な移動の足である路面電車で「石橋」電停下車。
余談だが、この石橋。どこにも「石橋」は見当たらない駅名なのだが、調べてみたらどうも道路の下に石橋が眠っているらしい。
さながら石の暗渠状態だろうか。
話をもどして、ここからひたすらの登山が始まる。
急な坂道をひたすら登るのだ。車道が通じていない、階段でしかアクセス出来ない住宅街を抜けたが、一体建築資材はどうやって運んだのだろう・・・
少し開けた道に出たので、振り返って写真を撮ってみた。
これが長崎の住宅街の風景。実際はもっと狭い道が多いように感じるが。
さらに登っていくのだが、訪れたのは11月も終わろうとする頃。
それなのに、汗が吹き出て止まらない。
かなりキツかった・・・
苦労して目的地に到着だ。
落ち着いて夜景鑑賞を楽しめる 鍋冠山公園展望台
綺麗に整備された公園が見えてくると、これまた綺麗な展望台に到着する。
ここはロープウェイで延々と人を供給される稲佐山と比べて、かなり空いている。それ故に落ち着いてじっくりと夜景を楽しむことができた。
稲佐山との違いは、まず女神大橋を近くに眺めることが出来る。
これがこの展望台の大きな魅力だと思う。
個人的に橋が好きなので、これはポイントが高かった。
さぁ、そして市街地を眺める。
こちらは街を近くに眺めることができるので、少し生活感のある夜景になるのだが、これはこれでかなり美しかった。
人が少なく落ち着いてみれるのも相まって、個人的には稲佐山よりもこちらの夜景の方が感動を覚えた。
少しアングルを変えると、少し暗くなってしまったが稲佐山とジャイアントカンチレバークレーンも見ることが出来る。
最近少し話題になった、大型のクルーズ船「コスタ・アトランチカ」はちょうどこの写真の中央に停泊することがある。
これが居るとさらに魅力的な夜景になることは間違い無いだろう。
見るアングルによって、同じ街の夜景でも随分と印象が変わる。
是非とも、長崎で夜景を鑑賞する際は時間が許すのであれば複数の箇所で鑑賞して欲しい。
鍋冠山へ簡単アクセスの足 グラバースカイロード
この写真を撮りに行った時は、前述の通りかなり苦労して山登りをしたのだが、どうも少し楽に山を登る手段があるらしい。
鍋冠山は中腹に観光地のグラバー園がある。これへのアクセスと、住民の足としてグラバースカイロードなるものが用意されているのだ。
簡単に言うと、斜めに登っていくエレベーターだ。
乗り場もエレベーターそのもの
乗る箱もエレベーターと変わりはない。
これは降りていく時に撮った写真だが、動き方はエレベーターというよりは箱のエスカレーターのように、スロープを登っていく。
街から見上げると、不思議な光景になるが、これを使うとかなりの高度を稼げるので、より楽に鍋冠山公園へアクセスすることが出来るようになる。
ただ、外に設置されたエレベーターなので、夏は人間とは別に虫の乗客が居たりする。
乗った時も「アブ」が乗ってきて、虫が苦手な私にとってはかなり不快な搭乗体験となった。。。
と、事前にあまりリサーチしない私の観光スタイルでは、見所を見落としたり、アクセスに苦労することが多い。
でも、調べてしまうとその場の雰囲気を先取りし過ぎてしまうような気がしてしまうので、これからものんびりとぶらぶらとゆったりと、観光していきたい。
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