ゴールの見えない仕事ほど憂鬱なものはない
私は新卒ではブラックな会社に入社して、1年半で転職した経歴があるのですが、一方で仕事の仕方についてはある程度正しいことを教えてもらったと感じています(そのときは実践する余裕が有りませんでした)。
そのうちの一つに、仕事の依頼を受けるときは、タスクのゴール、アウトプット、納期を明確にしろという教えがあります。
「タスクのゴール」は、何をしたらタスクが完了となるのか。
「アウトプット」は、何をどんな形式で依頼者に返せばよいのか。
「納期」は、いつまでに終わらせればいいのか、ということです。
当たり前のことですが、相手と自分は他人同士なので本質的には認識を共有しきることはできません。一方で、全てを共有し切る必要もないので、最低限必要な部分だけ認識を合わせれば良くて、こと仕事を依頼する場合においては上記の3つがすりあえば大丈夫ということです。
逆にこれらがすりあわせられないと、”いつまでに”、”どのようなものを”、”どうすれば完了する”のかが明確にならないことになります。
つまり仕事の終わりが見えないのです。
他の仕事もある状況においては、これは致命的な出来事です。仕事のペース配分ということができません。
私の上司がよくやってくる手口としては、自分が考えうる懸念に対して答えを用意しておいてほしい、という要望を繰り出すやり方です。
例えば打合せの準備を頼むときも、先方からこういう質問がきたときの回答が欲しいし、過去の出来事について聞かれたときも答えられるようにしておきたいなど、要は万全な準備をしておきたいということです。
つまり、このような打合せをしたいから、こういう準備が必要であるというゴール立脚の思考ではなく、現状の思いつく限りの想定に対して不足ない準備をしておきたいということを言っているに他なりません。
これはマルチタスクの私には難しい要望となります。
そのため、ゴール目標について確認し、そのためにどのような準備が必要かを詰める流れとしていますが、上司には私がいかにやることを減らしてサボろうとしているか画策しているようにしかみえないのか、それとも自分自身打合せのゴールが見据えられていないのかわかりませんが、とりあえずゴールのすり合わせがいつまでもできません。
こうなるとこの仕事をしててよいのか、作業中も常に不安にかられてしまうため、効率も非常に落ちてしまいます。
私に部下ができた際には、自分のやりたいことの全体像をまずは明確にして、その中で必要なパーツとしてのタスクを明確化し、依頼する際はそれを共有して明確なゴールを示せるようなマネージメントをしていきたいと思います。