グレートリセットと山羊座冥王星
本記事のタイトルにもありますが、最近どこかでグレートリセットということ言葉に聞き覚えはないでしょうか?
ネットやニュースで多少聞いたことがある人もいらっしゃるかと思いますが、このワードは今年2021年のダボス会議のテーマとなっている言葉です。
個人的にこの記事を目にしたときに今の星回りとリンクしていて大変驚いたため、今回記事としてまとめてみようかと思います。
グレートリセットとは
グレートリセットの前に、ダボス会議とは世界経済や各地域における諸課題について各国、各業種の代表者が一堂に会して議論を行い、世界情勢の改善を図ることを目的とする世界経済フォーラム(WEF)が主催している年一回の総会を指します。
そんな世界各国の政財界を代表する方々の集まりのなかで話題に上がったのがグレートリセットという単語なわけですが、これは新型コロナウイルスによって変わった世界をきっかけとし、利益追求、弱肉強食のために大きく歪んだ資本主義経済や政治システムなど、現代社会を構成しているものを一度全てリセットし、新たな持続可能な社会を築いていこうという考え方です。
確かに世界各国の選挙や民主主義、金融システムといったものに対していずれも閉塞感が高まっており、新たな方向性やリーダーを望む声、または破局的な思想までもが各国で上がってきているため、平和裏に現状を打開する術として真っ当なものなのではないかと私も感じています。
冥王星山羊座の関連性
この話題に関して、「社会システムをすべて作り変える」という言葉が国際的リーダーの集まりから発せられたことに関し大変驚くのとともに、星の力の凄さをまざまざと見せつけられる気持ちです。
というのも、現代占星術で主に使用される天体で一番遠くに位置し、『破壊と再生』を司る冥王星が『社会や大企業、組織』を意味する山羊座に入室しているからです。
しかも冥王星が山羊座へと移ったのが2008年。あのリーマンショックの年です。
『マネーショート 華麗なる大逆転』という作品の中でも言及されていましたが、世界経済はリーマンショックの際に見つかった歪みを解消するどころか似たような仕組みの別物を作り、あの大恐慌の精算を行わずにこの十数年を乗り切ってきました。
そして金融緩和や日本の場合は日銀ETFというカンフル剤を大量投与することで現在の金融や株式市場を維持し『延命』してきました。
つまり、社会システムの崩壊はコロナではなくあの2008年が始まりで今ようやくどん詰まりまで来たということではないでしょうか。
そう考えますと、山羊座冥王星が滞在している間水面下でずっと世界という組織が崩壊していたと解釈することができます。
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ステークホルダー資本主義と近江商人と山羊座26度
話は戻りまして、世界経済フォーラムではグレートリセットの後、目指すべき社会の在り方の一つとして、『ステークホルダー資本主義』が挙げられています。
これは何かといいますと、今までのように株主や直接的な利潤関係にある顧客や取引先を最優先に考え、利己的な資本主義を続けるのではなく、従業員や地域社会、行政機関、仕入先、得意先など利害関係者全てを包括的に考慮し、継続的に維持のできる資本主義を作っていこうというものです。
こうして聞きますと、新しく、先進的な言葉のように聞こえますが、日本には数百年前から既にこれを実践していた人たちがいます。
それが近江商人です。
江戸時代に活躍した近江商人の哲学は現代の有名な企業にも引き継がれており、西武グループや伊藤忠商事、住友商事などが彼らの流れを汲んでいます。
近江商人の哲学として有名なものとしては、『売り手よし、買い手よし、世間よし(三方良し)』『始末してきばる』『利真於勤』『陰徳善事』などがあります。
意味としては自分や商売相手だけでなく皆にとって良い商いを行うこと、本当に大切なものとそうでないものをよく考え、長期的視点でものを考える、利益はその勤めに対して本気で向き合ったことによるおこぼれに過ぎず、営利の追求を第一に考えてはならない、自己顕示欲や見返りのために努めるのではなく、人知れず善い行いをするなどです。
これらの言葉を見ると、2021年に世界で取り組もうとしている問題の解決策を数百年も前の日本人が教えてくれているかのような錯覚に陥ります。
個人的には先人たちの先見性や物事の本質を見る力に尊敬しかありません。
星の世界に話を戻しますと、今月2021年4月24日まで冥王星は山羊座26度に位置しています。
この度数は山羊座らしい山羊座としての最後の度数となり、次の27度からはどんどん水瓶座要素が強くなっていくため、「最終度数」と呼ばれています。
つまり社会の変容がピークに達する時期なのです。
その山羊座26度を象徴するサビアンシンボルは”水の妖精”(サビアンシンボルの説明は省きますのでわからない方は検索してみてください。)。
この度数は自分たちが属する文化の中にある古き良きものを受け取り、その良きものを再生していく度数です。
これまでバブルの崩壊やデフレ、震災など様々な事象のために社会に大きな閉塞感が漂う私たち日本人ですが、今一度私たちが時代の中に忘れてきてしまったものを思い出すことで新たな時代を切り開く鍵が見つかるのではないでしょうか。
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