自己演出ともう一人の自分・・・「香水セルフモニタリング」
12月16日に株式会社タマにて10種類の香水を使って、セルフプロデュースをテーマにした香水のワークショップを行いました。
香水にはその特徴から様々なタイプがあります。色に寒色系、暖色系あったり、出汁にカツオ出汁、昆布出汁があったりするのと同じかもしれません。
研究者により考えは異なりますが、私は少なくとも原則として10のタイプがあり、そこから派生していろいろなタイプが掛け合わされ生まれてくると考えています。そしてその基本の10タイプは、1人の人が全て使いこなしてほしい、使いこなす必然性がでてくるもの、と考えています。生涯の折々の場面を思うと、そのTPOに必要な香りのタイプ、10タイプはラインアップしていてほしい、と思っています。
日本では、特に夏期に高温多湿になる気候もあってか、長らく軽く優しい印象のフローラル系が受け容れられてきました。が、四季があり四季折々のファッションや遊びがあり、また人生そのものの季節があるわけですから、秋や冬にこそ楽しめる少し重厚なタイプの香りも選択肢として持っていてほしいと常々考えています。
さて、そんなところから、現状の好みはいろいろあっても、ワークショップで紹介した10タイプはすべて、自己演出力を高めることにつながる、そのような思いでワークショップをプラグラムしました。
この日は、自分らしいものと、その対極にあるもの、これまでも、これからも縁がないと思われるもの、2つを選んでいただきました。
そして、ペアワークとして自分とは違うと思えるタイプの香水を装ってみた時の自分を想像して、どんな気持ちか、周囲のどんな反応が嬉しいか、といった(ペアワークの相手からの)質問に答える形で、”もう一人の自分をアウトプット”していってもらいました。
ご夫婦で好みは違っても「苦手」が共通していたり、若いころを思い出して、テンションがその時代に戻ったという方がいらしたり、香りとともに明日から「大人の自分を演出しよう」と決めて、深みのある香りを選ばれたり、など、気づきから持ち帰っていただいた思いも様々でした。
何かを少し変える、つけ足す、あるいはやめる、そういう変化のために背中を押してくれるのが香りの装いです。
株式会社タマは真珠の事業を行いながら、養 殖への革新にチャレンジしつつ、日常使いから継承に値するような逸品までのラインアップで訪れるたびに楽しませてくれます。
森永のり子さんの真珠の装いは冠婚葬祭の一択ではない、TPOに応じた装いをもっと広げたいという思いと、先に書いた私の香り(の10タイプ)の思いが重なって、今回ご縁をいただきました。
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