最後の晩餐に選ぶなら
これまでも何度か聞いたり聞かれたりした問い、
最後は美味しいきれいなお水が飲めたらいい、
やっぱりカルビ、結局卵かけご飯、バゲットとシャンパン、カレーうどん、つどつど、思いつくこたえは変わる。
必ず、最後の食事というのはある。誰にでも。
でも、これが最後と思って何かを食べることは、ほぼない。(んじゃないかな)
もしも、最後と分かって何かを選ぶとしたら、
何にしても、選んだ何かをいただきながら、選ばなかったたくさんのものを思うのだろうな、きっと私は。
ついでに、やらなかったこと、会わなくなった人のこと、読みかけの本、のことも一緒に思うはず。
私は悔いを残さないようにするのは苦手。
最後は何にしても自分で選んで自分の好きなやり方でいただけたら、いいな。
最後になって手掴みしたくなるとか、あるかもしれないし。茶室のようなとこで、肉を焼きたくなるかも。
そうしながら、いろいろ思いが散らかったら、そういう自分を笑顔でもう一人の自分が包んであげられていたら、、、良いフィニッシュだ。
心残りがたった一つ二つだと、心に残しやすいけど、あれこれと夥しい心残りがあったら、それはもう、手に負えないから、結果、悔いがないに等しい、のじゃないかな。
最後の晩餐に臨む時は、皇帝や鏡花みたいにオーデコロンで手を洗おう。
アーメン。