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自由と分人 10月7日~365日の香水

「自由」をどんな時に意識する?
以前、「許せる落書きはあるか?」という問いがあった。鑑賞したくなるアート性、見て何か学べる(文字、計算など)、いろいろアイデアが出た。
なるほどとなったのは「独裁政権下で”自由を”訴える世界へのメッセージ」。
そういえば、私はヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」が好きだったのでミュージカル化された舞台も何度か観たけれど「自由」という言葉がよく出てきた。牢獄から解放されたジャン・バルジャン、共和制国家を理想とする学生たち。
政治や権威による抑圧からの解放、これは本当に行き渡ってほしい”せつなる自由”だと思う。

「自由」な状態
選択できること、に尽きると思う。自由が幸せなのは選択肢があり選択できたからだと思う。
資本主義社会で「お金」が重視されるのは、お金で選択できることが多いと思われがちだからだ。けれど、お金だけでは得られない選択肢も人生が豊かになるほど増える気がする。

「自由」の制限
表現の自由は日本国憲法で保障されているけれど、なんでも表現していいわけではない。ヘイトやフェイク、違法なこと、他者を傷つけたり不快にさせること、など。成熟した社会では、「自由」の持ち出され方もより洗練されてくるように想像している。むやみやたらに「~自由」をわめいても、他者の尊厳を傷つけるような言動をして平気なのはエレガントではない。

ずっと大事に感じていた「自由」
大事にしてきた、というより感じてきたという方が言葉として心情にフィットする。
以下のNOTEが特に象徴している。

共通して、苦境の時にどう心を解き放つかという気持ちのセットの仕方を話している。拘束しているものから少し視点を外して事態を見てみる、ということだ。

八方ふさがれた時
力関係、時代、一時的な状況・・・何にしても見えない壁や天井に前進を阻まれたり、牽制されることはある。
その中で探すのだ。
「私の自由はどこにあるか」。
私の場合は、八方ふさがりになった時に”違う分人”の自由度を高めることを意識している。
拘束しているもの(そこにいる分人)から視点を外し、自分の中の他の世界(にいる分人)に目を向けるのだ。

別の分人をより自由に、豊かにする
窮屈な仕事のご依頼を受けているさ中は「アーティストとしての自由な表現」を合間にやる。
仕事の人間関係に疲れたら、別の仲間との語らいを自由に満喫する。
力関係で仕事を横取りされたり掠め取られるような屈辱があったら、本を読む。私の心の中が豊かになる自由を感じるために。
※分人主義・・・会社とプライベート、家族と友人など人は接する対象やコミュニティごとに違う自分であるという考え。

ma liberte/jean patou/1987
香りについては上記のNOTEにも触れた。
スパイシーオリエンタルな香調の中にラベンダーが走る。
重厚感の中に、光りのような軽やかさ。
そして適度なパウダリー感。
前回は「テンション低めの自由(でもモチベーションは高い)」と表現した。
香りはとても物静かだけれど、沈んでいるわけではなく動きがある。
秘めた感じをそういったのだと思う。

香り、思い、呼吸
10月7日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。

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