adams fragrance familyのだめなところ
ワークショップのテーマの設定がダメなんだと、今しがた思いました。3分前のことです・・・
ワークショップのテーマ
年明けは「新年 初創香の会」、宮中行事の歌会始の勅題をそのままテーマにいただいている。光、望、窓、友などだった。その後は五月ならバラ、初夏なら柑橘系、という季節感を考慮した設定。また昨年、友人が小布施町の図書館イベントとつないでくれて、気持ちのいい屋外で「読書タイムの香り」というワークショップを開催したことから、この秋は自身で「アートセッション」をテーマにしてみた。今週末は「香りで振り返る2023」とした。
悪くなかったかもしれないけれど、スコープが変わった。
初創香は楽しみにしているリピーターも多いので、続ける。実際に香りを創るということがとても概念的なので、「窓」とか「友」とかお題があることがやりやすかったという声もあった。
『学習する組織』共有ビジョン
他は全部だめなんじゃない?
今まで私がテーマ設定してきたことって、企業理念を経営者がつくって「これ意義あるよ、コミットしてね」という感じと同じゃないかな。
ピーター・センゲの『学習する組織』に”共有ビジョン”という考えがある。
ビジョンは経営者のそれを単に共有するのではなく、一人一人の持つビジョンを呼び覚まして統合していくことでコミットメントを高めるということだったはず。
ファミリー!
私はadams fragrance familyを主宰しているけれど、まさにファミリーとしているのは一緒にときめいて、一緒に和んで、一緒に成長していきたいという思いがあるからだ。
だから、「どんなテーマでやりたいか」もっと耳を傾けて、共催くらいの気持ちでやった方が・・・絶対面白い。
そう思った。唐突に15分前に。(書き始めて10数分たった)
私でなくても良かったのに
ある時に、「最近買った香水がお気に入りで、みんなでお気に入りの香水を持ち寄っておしゃべりする会をしたい」とお申し出いただいたことがある。
この時には気づかなかったけれど、私がやるべきなのは、私の香料を使って作品を創ってもらうことでもなく、私のコレクションだけを鑑賞してもららことでもなく、香りというツールを使って、その場に「ときめく会話」と「目から鱗の大刺激」と「穏やかな風」と「エレガントな尊重」が起こる手伝いなのだ。だから、こんなお申し出があったら、すぐサロンにお招きしてやってみたら良かったのだ。
集う人がつくるテーマ
本好きの人、本好きの中でも特定の著者、音楽もそう、職場の人間関係、子育ての悩み、取り扱いたいテーマや安心して語らいたい胸の閊えや、集う方々の思いをテーマにして丁寧な場づくりをしていく。
だから、ワークショップのテーマを私一人が決めていたことが、
ダメなことだったんだ。
辺境のワークショップ
対話とかいいながら、私自身が皆様のビジョンと対話できていなかった。
そう考えると、来年のある時期からのテーマはかなり”辺境的”になるね。
たった一人が話したいと思ってる事、だから。
それはアンケートで聞けるときも、私が訪ねて行って直接伺うことも、
とにかくいろいろな方法で、”ファミリーが望むテーマ”に出会って行こうと思う。
辺境、やっと見えてきた竹林の香りの泉のあり方。
香り、思い、呼吸。