ワトルと共に春が来た⁉︎ 9月1日〜365日の香水
ワトル
ワトルとは、ヨーロッパでミモザと呼ばれているアカシア科の黄色い花。ヨーロッパに春を告げる花といわれ、3月8日の国際女性デーの花にもなっている。
アカシア科のワトル自体は1000を超える種類があるので、ヨーロッパに渡ってミモザと呼ばれるようになったのもその一種だそう。
オーストラリアの固有種で、その中でゴールデン・ワトルはオーストラリア国花。
南半球に春が来た
ということで、南半球では、9月を迎えて、春がきた、という季節感。
実際に徐々に暖かくなってくる時候だそうで、彼の地では今日はワトルデーとして春の訪れを祝うために花や葉を身につけるというから、ヨーロッパで5月1日にスズランを贈り合うスズラン祭りのようにものだろうか。
私は南半球には行ったことがないけれど、そんなに大きいと思えない地球上で、飛行機で10時間くらい行った先では季節が真逆になっているなんて、不思議といえば不思議。
祝いたい気持ち
ワトルデー、スズラン祭り、桜の花見、季節の巡りを祝いたい気持ちがヒトの中にはセットされていて、それが巡り来ると喜びが発動するのだろうか。
地球の反対側で待ち焦がれた春を祝うイベントが今日行われていると思うと、こちらの気分もほころぶ。
黄色のパワー
黄色は、日差し、レモン、ひまわりやミモザ、明るく健康的なものが多い。同時にイエローカードや黄色信号など目立つからか、アラートに使われることもある。
そういえば、私のスーツケースもイエローだから、たくさんの香料を詰め込んで香りのエネルギーを運んでいることに相応しいのかもしれない。
vervet splendour/gold field and banks/2019
ミモザ、ジャスミン、マンダリンオレンジ、オレンジフラワー、フローラルやシトラスの明るい香調とバニラや白檀などのあたたかみのあるベースノート。
訪れた季節にも、去ってゆく季節にもありがとうを伝え、今日を優しく抱きしめる。
今日がどんな日でも、今日どこにいても、地球のどこかに訪れた春という柔らかく優しい季節を抱きしめる。
香りがそれを可能にしてくれたような感じ。
何度か紹介しているけれど、ゴールドフィールドアンドバンクスの香水は自国オーストラリア産に由来する原料を積極的に使い、複雑な調合はあえてせずに、素材感を重視しているようで、素直に受け入れられる香りが多い。
香り、思い、呼吸
9月1日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。