![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88403639/rectangle_large_type_2_4d2a055e8067d25a688a4d5397d83924.jpg?width=1200)
ブロンズ感覚
いつだったか、「これからの君はブロンズ感覚だ」と言われて、すごくしっくりして、その感覚を大切にしようと、その時に決めた。
肝心な「なんでブロンズか、金でも銀でもなく」の理由を忘れた!
銅を主成分として錫を含む合金がブロンズ、青銅。
錫の混合比率で色が変わっていく。十円玉のような色から、古代において
鏡に用いられたような白銀色、そして青銅色。
変化のバリエーションというか、「他とどのくらい交わるか」によってその時々によって違う状況を楽しめるということなのか。
私に、そういった人ももう、なんでかは覚えていないだろう。
博物館で黄金のマスクを見ても、日本の繊細な銀細工を見ても、
シンパシーは抱かないけれど、古代中国の青銅の亀なんかを見たら
やはり親近感がわきそう。
そういえば青銅が銅と錫の比率で様相を変えていくというのは調香でいうアコードににている。1対9から9対1の比率のバリエーションの中で、
その目的(完成させたい香りのかたち)に応じたベストの比率をさぐる行程。
ベストの比率、それはベストの調和。
ブロンズ感覚のメッセージの真意は謎のまま、私なりに今日はそう受けとめておこう。
カバーはジャンニベルサーチのブロンド、1995年のリリース。
「何事も自分流で、自分次第な女性のための香り」だそう。