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1月7日の香り~366のアコード 「少年と賢者、ご令嬢と執事」

1月7日 カシスとシダーウッド

カシス(cassis/Blackcurrant/クロスグリ)といえばクレームドカシス(Crème de Cassis)。
カシスの果実に砂糖を加えてつくられるリキュールで、白ワインと合わせればキール、シャンパンと合わせればキールロワイヤルになる。
濃い紫のとろみのある液体、甘みの中に微かに残る果実の酸味。
ワイン同様に収穫した果実の鮮度が大事なのだそう。
香料としてはフルーティーノートとしてトップノートを彩ることが多い。

今日合わせたのはシダーウッド(ceder wood)。
ウッディノートで、ヒノキのようなイリスにも似た香り。削りたての木の中にどこかオイリーな感じがある。
主役はカシス。ウッディフルーティで揮発性の低いウッディノートを引き上げていくためにフルーティを使うこともあるけれど、今日はその逆にした。
カシスをメインにシダーウッドをそのアレンジャーに。

令嬢と執事みたいな組み合わせ。
執事~シダーウッドを得たご令嬢~カシスはもう子どもではない。
ドレスも恋人も自分で選べる。
その証拠のように、執事はあれやこれやと口出しはしない、あたかも彼女が歴然と淑女であることを証明するために、そこに控えている。

私たちは自分という一人の存在の中に彼女とその執事を同居させることができると思う。
このアコードをとっていて、そう気づいた。
成長していく、選択が増えていく自分と、たくさんのナレッジの中で抑制し都とのようとする自分。
それは少年と賢者の出会いにも似ている。
どちらかが勝れば、稚拙に、どちらかが勝れば保守的になる。
少年と賢者、令嬢と執事は、拮抗しているのが一番いい。
自然に訪れる調和以上に、自覚し意図的に拮抗させていく。

香り、思い、呼吸。
1月7日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。
カシスとシダーウッドから自然に浮かんだビジョンをそのまま「少年と賢者、令嬢と執事」にしました。
(ちょっとアニメっぽい笑)


少年と賢者、令嬢と執事
毎日には必ず意味とメッセージがある。
その日を二つの香りの調合で表現する366のアコード

1月7日の香水はこちら


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