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凛として麗し~ミントのレッスン~2月12日の香り
2月12日 Snow Floralとペパーミント
おとぎ話のようだったSnow Floralをペパーミントという刺激が加わることで、大人の世界へと成長させていく。
社交界に出るためにあらゆるレッスンを施されていくかのように。
Snow floralとペパーミント
Snow Floralはサロンのホワイトフローラル系の調合ベース。”繊細で雪のような花の香り”にしたいと創ったものだった。
ローズやヴァイオレット、フローラグリーンなどで構成している中にソープ様の香りも処方した。
優しい柔らかい雪。
ペパーミントはインド産のオーガニック由来のものをかなり低濃度にした。
そのうえでペパーミントは全体の5%の配合にした。
この5%が全体を覆った。
結果、雪のように優しい花は氷の世界に覆われた。とても怜悧なトップノート。
ここから、徐々にミドルノートにかけてSnow Floralの中の花々が姿を現してくる。
複雑性の中からシンプルを見出す
氷が解けるといよりも、薄い氷になっていった感じだ。
Snow Floralだけだった時よりも顕著になるのがヴァイオレット。
とすると、ヴァイオレットとペパーミントのアコードはどこかで試す価値がありそう。
複雑なものの結果から、シンプルなものにスポットが当たることは調香の面白さでもある。
今日はすでに複雑な処方をした調合ベース(Snow Floral)とペパーミントの組み合わせだったけれど、それを試したときに、調合ベースに含まれる一種類の香りヴァイオレットとペパーミントの関係にスポットがあたった。
複雑なものを使い、そのことがシンプルを試すことにつながる、ということ。
凛とした佇まい
ほんのり持っていたスイートさは抑制されて、凛とした佇まいがそこにある。
視覚的には氷の世界と見えていたものが徐々に白い光沢のシルクの世界にかわったような感じ。
背筋の伸びた、凛とした骨格。それが今日のアコードである。
冒頭書いたように、ペパーミントという刺激がよいレッスンになり、Snow Floralはおとぎ話の世界を抜け出し、社交の場に出た。
そこからバレエを舞うのか、ワルツを踊るのか、どんな舞台でどんな装いで、どんな音楽でなのかは、この先の組み合わせ次第。
凛とした姿勢さえあれば、何を選択してもきっと麗しくある。
香り、思い、呼吸
2月12日がお誕生日の方、記念日の方おめでとうございます。
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