竹林に遊ぶ七人みたいな未来
香りの世界に飛び込んでほどなく、将来はこうなりたいと思ったのが竹林の七賢。何でそのことを知ったのか、中国古典に明るいわけでもないのに、何かの拍子で昔の中国に、俗世を離れて竹林の隠者として学問や文学、芸術三昧の日々を送った気心知れた七人の仲間がいたと聞いて、憧れた。
(実際には、とても緊張感を伴う政治的なアクションであったようで七賢の中には死罪になった人もいたそう。)
ただ、好きなことだけして、遊んで暮らしたかったのかな?
私のストレングスファインダーの最下位が競争心。
これって競う心がないというよりも人と競うことによる成長戦略をつくれるかどうかの話と思っていて、それが苦手、不向きなのだと思っている。
同時に、優劣をつけるために比較するとか、権力の大小とかから遠ざかった日々であること、この2つがその世界を望んだ理由かもしれない。
香りというのは不思議な存在で、呼吸と共にそこここに存在している。
形がない視覚でとらえられないだけに、現実と夢の世界をつなぐもののようにも思える。
香りが連れ出してくれる異日常。
時々、竹林にあそぶ、
香りという風流を理解して、互いに競わず、俗を持ち込まず、
せめてサロンにいる間は、そんな時間であって欲しい。