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1月13日の香り~いつまでも傍にいたい。シベリウスを聴きながら~366の偶然と感性。
1月13日 バルサムとサンダルウッド
バルサムとしたのは曖昧な言い方で、合成香料の安息香酸ベンジル(benzyl benzoate)を使った。
保留性が高いのでベースノートに使われることが多いのと、香気は弱く、バルサム様(樹脂系)とフローラル様が漂う。
静かなサンダルウッド(sandalwood~白檀)と微かなバルサム。
バルサムは濃度を下げ、配合は気持ちサンダルウッドが勝るように。
シベリウスのように
シベリウスの交響曲7番のような香りのストーリー。
遥かな大地を渡る穏やかな風、
その光景は映画の終わりのような始まりのような。
複雑な要素をはらみながら、シンプル。
安息香酸ベンジルがサンダルウッドの甘さを研ぎ澄ましていく。
このようなアコードに出会うと、いろいろな香りを”支えたい”気持ちがおのずとわいてくる。
ジャスミンに気品を与え、ローズを幻想的にし、ベルガモットを大人っぽく成長させ・・・。
ずっと、傍らにいたい
シベリウスの7番は20分足らずの演奏時間だけれど、今日のアコードは揮発性の低い組み合わせだけあって、時間の経過に伴い姿かたちがよりあきらかになっていく。
おしゃべりではないのに、一緒にいると心地いい人のようだ。
呼吸が穏やかで、表情が柔らかで・・・そんな人の傍らにならいつまででも居続けられそう。
こちらがジャスミンになっても、ベルガモットになっても、優美な化学反応が静かに起こり、静かに受け入れられ、優しい時間がいつまでも続きそう。
366のアコードについて
一年365日、うるう年も入れると366日、毎日毎日には意味とメッセージがあると考えて、始めた新しい連載。
そこにはその日だけの感性、その日が引き寄せた偶然も大きくかかわるなと
感じています。
香り、思い、呼吸
1月13日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。
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