ラストノートの実験と浮遊する分子
香水類のラストノート、どのくらい持続するか、実験してみました。
実際に装った場合で試すため、手首に付けた香りの持続性をみました。
イメージはこんな感じ。
付けたてとラストノートの消え行く状態を視覚的に現すと、付けたてが上段、消え行く状態が下段です。あくまで、イメージです。
なんでこれを書こうと思ったのだろう。2019年の下書き。
JOYのオーデパルファンで一週間くらい試していたと思う。確かに三日過ぎても、まるでJOYが手首に定着したように、残り香が存在してた。
腑香率によって香りの持続時間が変わるけれど、示されているのはミドルノートの持続時間。
保留生の高い香料が織りなすラストノートは、さらに長く続く。二日三日。
一日以上経過すると、感知の問題になってきて、それをビジュアル、色で示してみたわけだ。4年前の私、これを書きたかった目的がもはや思い出せない。
こんなに香りが残るのならば、付けてその香りが完全に消えるまで、次の香りを付けない方がいいのか?そんなことが気になりだす人もいるかもしれない。
基本的には香水同志はミックスしないセオリーから考えたら、他の匂いだ残った上から違う香りをつけるのは、どうだろうと。
私としては、普通の生活の中で匂いを知覚してなければ、何か別のものを使ったらいいと思う。
香りを装うのに窮屈さを感じたり、過度に神経質になることもない。
香水に限らず、日常生活は既に多様な芳香物質が空中を数多、浮遊しているのだから。
そういう意味では、繊細な香り又は空気感を楽しむとわかっている場に、自分が香りを持ち込むことは避けたい。
茶室であったり、懐石であったり。
そういえば、調合作業の後で外出すると「いい香りがする」と出先でよく言われる。ジャスミンや青葉アルコールや・・・香料からとびだした様々な芳香物質が部屋中を漂い、私の服や髪に付着した、その香り。
ワークショップでは対面でもオンラインでも参加者さんにもこの現象は起こる。
保管庫の扉を開ければそこから飛び出してくる香りの原子たち。
それが、我が家の在香(あるがままに存在する香りの状態)になっているのか。
香り、思い、呼吸
#note100日
#コルクラボ
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「在香」についてはこちらもご参照ください
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