7月のサロンは行人坂教会をお借りして、「生き方」をテーマにモニタリングを行いました。
生きる、生き方というのは抽象度の高い概念ですけれど、一人ひとりにとって「今、生きている」という現実はとても具体的ですね。
香水も形がなく視覚でとらえることのできない抽象的な存在ですが、個々人の中に入った時、その人だけの感覚や記憶と結びついて極めて具体的なものになります。
ラインアップした香水の物語を参加者に届けたかった。
参加者は香水とご自身の関りを形容詞で受け止めたり(みずみずしさ、あでやかさetc)、アクションでとらえたり(包み込んでいる~、~な感覚を持つetc)、時制の修飾を加えたり(現在地は~、これからは~)して互いと香水の物語を重ねていらした。
私が抱いた香水の物語が、お一人お一人の中に入り込んで、今どんな具体性を帯びてるのだろう。
そう思うと、一番時間をかけるセッションの準備はトップノート、セッションはミドルノート、終えた後がそれぞれのラストノート、なのかもしれない。