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2月2日の香り〜最上思考のアコード〜366の感性と偶然

2月2日 ジャスミンの全体とジャスミンの部分

ストレングスファインダーの最上思考が導き出した今日のアコード。
香りの女王ジャスミンの中の(私が考える)”強味”を拡張させ、新しいジャスミンが誕生した。

ジャスミンの香料採油~手作業から合成香料開発まで
香りの女王の名の通り、強い香気で多くの有名香水に重用されてきた。とても花が繊細で水蒸気蒸留には適さないため、かつてはアンフルラージュと言う方法をとって香りを採油していた。
花を一つ一つ手作業で木枠の中に花を並べていく。そこに敷いた木枠の中には獣脂が敷かれていて、そこに香りが映るのをゆっくり待つ。一日に数回、花を裏返す。
この採油方法ではかなりの手間や時間を要するので、当然ジャスミンは高価な香料の1つだった。
化学合成香料の試みが始まった19世紀末から、ジャスミンの香気成分を分析し取り出し化学合成する事は科学者たち、香料会社の大きなテーマになった。
今日使ったのは発見されたのが比較的現代に近いもの。
1958年にヨーロッパの大手メーカーの研究者が発見した。
香りは少しフルーティーなジャスミン様。へディオンの名で流通している。
ジャスミンの香りと言うのはラストNoteになってくるとちょっと動物的なところもあって、重厚で官能的な要素も十分に含んでいる。

”ジャスミンの全体”と”ジャスミンの部分”を組み合わせる
今日はジャスミンにジャスミンの中の重要な成分の1つへディオンを重ねることをした。サロンの新しいジャスミンの誕生。
いつも使っているジャスミンの濃度はかなり抑えてヘディオンとの配合は、3対7。
それでもジャスミンの妖艶な甘美な濃厚な香りは存在している。
とはいえ、よりナチュラルにより季節を彩る香りの女王の”花”のイメージに近づいた。

最上思考
ストレングスファインダーの私の上位に「最上志向」というのがある。簡単に言うと長所短所ではなく、特徴を存分に活かしたい、欠点の修正よりいいところをさらに引き伸ばすことに注目したい、そのような資質のよう。
ジャスミンは素晴らしい要素、つまり個人的に特に私が好きな”ジャスミンの部分”、それがヘディオンだった。
へディオンだけを使っていても、ジャスミンとしては成立しない。
やはりジャスミンを使ってそのままのジャスミンにさらにヘディオンの部分を足して、”私の好きな”新しいジャスミンにした。

節分
今日は節分。例年開催している立春の創香の会も無事終えることができた。今年の勅題は夢だったので、参加者はそれぞれ節分を迎えて、どんな夢を実現させたいかを香りに託された。
今日のアコードはジャスミンが見せてくれる”新しい夢”になったのかもしれない。美点に注目して引き出していく、引き立てていく調香のプロセス。
きっとそれは人にも当てはまる。
それはストレングスファインダーでいえば、最上思考ということになるかもしれない。
自分の中の部分”との出会いで、”自分の”全体”が変わる。
やっぱり変幻なのだ。

香り、思い、呼吸
2月2日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。
2月2日の香水はこちら


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