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スイス[1] 「スイスという国」 A.J.

202202101441 スイス[1]スイスという国
A.J.

【これから少しだけかも知れませんがスイス(ヨーロッパの国)について実体験と調べたことの私見を綴っていきたいと思います】

 いきなりだがスイスという国に興味を持つ今日この頃である。私は観光でであ
るが過去に数回スイスを旅行している(新型コロナ前の話)。観光ビザによる入国でそれもたった数回ではあるがのべ滞在日数は(合計だと)60日以上にはなる。スイスに住んでいる複数の友人(スイス人など欧州系の人たち)も出来た。

 そのスイスという国であるが、日本あるいは日本人にとっては一種の憧れのような存在だろうな、と思うことがある。この拙文の読者の皆さんはスイスにどんなイメージをお持ちだろうか?「ハイジ」「観光地が多い」「氷河特急」「アルプス」「国際金融(秘密口座)」「永世中立国」「ジュネーブに多くある国連などの国際機関」「アンリ・デュナン(赤十字)」などなどがステレオタイプではある。
 ただし憧れはともかく“スイスと日本が似ている“という趣旨(題名)の本を見つけた時には若干戸惑いを覚えた。というのは私の知識・経験上では、スイスと日本は大きく違うからである。もちろん似ていることもそりゃ探せばあるだろう。スイス人も日本人も普通に食事をして普通に恋愛をして多くの人は家庭を持つ。

 しかし違いを探す方が遥かに楽である。どんな国にも似ているところと似ていないところがある。そういう意味では国の成り立ちも言語も今の政治・経済体制もその他諸々…スイスと日本は違いが大きい。これは日本人とスイス人の見かけの違いを言っているのではないし、またスイスと日本のどちらが優れているか、ということとは別問題である。国に大小はあっても優劣は(簡単には)付けるべきではない。もちろん、人口とか経済関係の統計の大小は数字として現実にはある。スイス人のある友人に言わせると日本は世界第3位の経済大国だから(良い)…となるが実際には国民一人当たりのGDP(名目)はスイスは87025ドルでルクセンブルクについで世界2位、日本は40048ドルで英国の18位と20位のフランスの間の19位なのである(2020年度推計)(*1)。

 旅行をしてみればわかるがスイスは物価が高い。チューリヒで安い昼食を取ろうとしても日本円に換算すると3、4千円くらいしてしまう(これは実感による。ビッグマック指数は調べ損ねた)。もちろんこの物価高に関しては手持ちの通貨(日本円)とスイスフランとの為替相場にもよる(*2)がそれだけスイス人の平均的な所得が高いことの証でもある。名目の一人当たりのGDPの大小が国民の幸せと強く相関しているかについてはよくわからない。でも世界第3位の経済大国と言ってもそれで日本人全般が幸せか、と言えばそれは明らかに違う。
 (面積が)小国のルクセンブルクやスイスには、資源に乏しくまた大国に囲まれ戦火で苦労した彼らが生きる道として選んだ(産業としての)金融の強さがある、ということは間違いがないだろう(*3)。


(*1)
2022年2月2日閲覧
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA247XX0U1A221C2000000/

(*2)ドイツ国境に近いスイスの街に住んでいるスイス人は時どきドイツへ車で行って買い物をするのである。スイスフラン対ユーロの為替相場にもよるがドイツの方が多くの商品で物価が安いようである。陸続きの国どうしならでは、のお話し。(これはスイス在住の友人に実際に聞いた話です)

(*3)
証券会社に行ってごらん。ルクセンブルク籍の投資信託のパンフレットがいっぱいあるよ。

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