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教師である私が親として意識していること

「子育ての悩み」を解決するために大切なこと

教師をしていると、時折パパやママから「どうやったら子育てがうまくいきますか?」と尋ねられることがあります。そんなとき、私はまず「どんなことに困っていますか?」と具体的に聞き返します。よく耳にする悩みは、大きく分けて次の二つです。
1. 子どもが言うことを聞かない問題
2. 子どもに何をしてあげたらいいか分からない問題

この二つに共通しているのは、「子どもは親がコントロールすべき存在である」という価値観が根底にあることです。しかし、私が多くの保護者と接する中で感じるのは、親が子どもをコントロールしようとしてしまう背景には、多くの場合、親自身の自信の揺らぎがあるということです。

たとえば、「子どもがご飯を食べない」という場面を想像してみてください。親として何とかしようと、言葉で説得しようとすることもあるでしょう。しかし、こうした問題が起こる背景には、親自身が「自分はどうありたいのか」を見失っていることがあるように思います。

親の「在り方」が子どもに伝わる

忙しい日々の中で、以下のような食卓の光景は珍しくないかもしれません。
• テレビをつけたままの食事
• 親がスマホを触りながらの食事
• 作ってもらったご飯への感謝が薄い態度
• 親が慌ただしく食べている姿

これらは、親自身が「食事をどう大切にしたいのか」「子どもにどのような姿を見せたいのか」を考えられずにいるときに起こりがちです。子どもに「こうしなさい」と言う前に、まず親自身がどのような価値観を持ち、それを行動で示すのかが重要です。

例えば、ご飯を残されるのが嫌なら、「これは残さず食べようね」と、はっきりと伝える勇気が必要です。それが難しいときは、「じゃあ、パパが半分食べるから、残りは頑張ろう」と具体的な提案をしてもいいでしょう。大切なのは、親が迷わずに、自分の価値観を行動で示すことです。

子どもにとって親は「生き方の見本」

子育ての悩みの多くは、実は「親自身の在り方」に迷いが生じていることから来ているのではないでしょうか。親が自分の在り方を見失っているとき、子どもにもその不安定さが伝わります。子どもは親の背中を見て育つものです。親が明確な在り方を持つことで、子どもも安心し、自分らしく成長していけるのだと思います。

親としての在り方を考えることは、時に難しいことかもしれません。でも、子どもにとって親は灯台のような存在です。灯台が明るく道を照らしていれば、どんなに荒れた海でも進むべき方向が見えてきます。ぜひ、自分自身の在り方を見つめ直し、それを子どもに伝えてみてください。それが、子育ての悩みを解決する第一歩になるはずです。

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アダージョ#キングス先生
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