足立裕志が「原油価格がマイナスでもサウジアラビアは独り勝ち!」について考察
足立裕志が「原油価格がマイナスでもサウジアラビアは独り勝ち!」について考察します。
2020年、全世界で新型コロナウイルスの影響が広がりをみせ、経済ならず全ての業界、そしてすべての人類に影響を及ぼし、いまだにその影響は続いています。
活動自粛が推奨され、厳しい行動制限が続き石油関連の需要は激減して、原油価格も急落し、軒並み下がる一方です。
こうした状況では、石油産油国は類を見ないぐらい厳しい状況が続いているのではないかと推察できます。
連日の石油価格の低下が続く中で、「サウジアラビア」だけが独占独り勝ち状態にあるといわれています。
分析すると、サウジアラビアの背景にある圧倒的な財政力にあります。
国家財政には十分な余裕があり、また資金調達に関しても問題ないそうです。
今は、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込んでいるけど、今後は石油価格も徐々に元に戻るはずだし、生産が止まっていた製造業がフル稼働すれば、今はマイナスでもプラスに転じる事だろう。そうなれば、一気に需要が増して石油価格は上昇に転じることができるだろう。
そうした見込みがたてられる「サウジアラビア」は、石油産出国の中でも独り勝ちできるのは当然の結果です。
経済が回復するまでは、今は耐えるしかないけれど、厳しい状況はどこも同じなので、今は耐えるしかありません。
ただ、耐えるばかりでもいけません。
将来、明るい兆しがあれば、そのチャンスを確実に捉え、手を打つことができる「サウジアラビア」は、今後も独り勝ち状態が続くと思われます。
将来を見据えた行動を可能にする財政力すごいですね。