見出し画像

「あほ」「ばか」は差別用語か - 下品でも「アホバカ」使い続ける理由 -

昨年10月総選挙を前に政治家引退を決めた後、出版社の勧めで準備してきた新著『お待たせ!永田町アホばか列伝』がAmazonで予約可能となり、1/26に発売となります。

その本の題名にある「あほ」や「ばか」について、このご時世にいかがなものか、差別用語ではないか、といった感覚を持たれる方もおられるようなので、少し補足をしておきたいと存じます。

結論を言えば、差別用語ではないし、わたしは、時と場所を選びながら、これからも使い続けたいと考えています。

かつて写真週刊誌の取材に、「「アホ、ばか」という表現を用いることもありますが、それは人格を否定するためでなく、愛情表現としての「アホ、ばか」です」と答えたことがありますが、言葉にはニュアンスがあるので、切り取って言葉狩りのようなことが横行すれば、日本語がどんどん細くなっていくことを懸念さえしています。

脚本家、エッセイスト、小説家として活躍された向田邦子さんが、かつて、「「馬鹿野郎」も「畜生」もあった方がいい」と仰ってられたそうですが、私と同じ趣旨であると承知しています。(本稿とは関係ありませんが、向田さんの代表作の一つ「阿修羅のごとく」がNetflixでリメイクされ9日から配信が始まっています。)

もちろん、「最近のネット民各位は「あほ、ばか」と言われることにものすごく敏感」らしいので、気は使うようにしたいと存じます。

なお、参考までに、「ばか」の語源はサンスクリット語の「痴、愚か」を意味するmohaの音写である「莫迦」の読みからくるとするサンスクリット(梵語)説がいちばん有力、「あほ」の語源は中国の「阿房宮」に結びつける説が有力で、本来の漢字表記は「阿房」が多く、おろかの意の「呆」を音によってあてた「阿呆」も用いられるようになったのは近代になってからだそうです。

お待たせ!永田町アホばか列伝〈目次〉

いいなと思ったら応援しよう!