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なぜ維新が大阪9区に刺客を送り込むのか - 地元(茨木市、箕面市、豊能町、能勢町)のため、国のため、誰よりも働いてきた実績とビジョンを掲げ、走り続けます! -


1.なにが起こっている?

今朝の朝刊各紙、そしてネットニュースに、

「維新が足立氏の大阪9区に公認候補擁立の方針 分裂選挙の可能性」(朝日新聞
「維新、党批判現職の足立氏の対抗馬擁立を検討 衆院大阪9区」(産経新聞
「維新、執行部批判の足立氏に刺客 衆院大阪9区」(共同通信
「維新・党員資格停止中の足立衆院議員選挙区に別の公認候補擁立へ 大阪維新・横山幹事長が地元議員に伝える」(関西テレビ

との見出しが躍っています。

ご覧になった党員支持者の皆さまにおかれましては、さぞかし驚かれたことと存じます。私自身も、驚きました。

実は、一昨日10月1日(火)のよる、急きょ、大阪維新の会の横山英幸幹事長が大阪9区の維新議員さん(前市長、町長、府議、市議、町議)を集め、来たる総選挙に(私とは別の)維新公認候補を擁立する方針を伝えたそうです。(横山幹事長は直接の当事者ではありませんが、党の藤田文武幹事長の代わりに伝達の役割を担った模様です。)

私自身は、「党員資格」がないため詳細は分かりませんが、複数の関係者から伝え聞きました。

「党員資格」というのは聞き慣れない言葉だと思いますが、「党員としての権利」という意味です。党の役職、会議出席、意見表明権、公認・推薦等の権利が停止される。私の場合は、6月1日付けで党員資格停止6ヶ月の通告を受けましたので、12月1日までの間に解散総総選挙となった場合、非公認、非推薦となるという意味です。

他方、いまも私が日本維新の会の特別党員であることに変わりはありませんので、これまで6月からの4ヶ月間、党員としての「権利」が停止される一方、党員としての「義務」は果たしてきました。党費をお支払いする、国会での党議拘束に従うなど。だから、一昨日10月1日に招集された臨時国会冒頭の首班指名選挙でも、党議に従い、維新代表の「馬場伸幸」と記名投票しました。党員として、当然のことです。

ところが、その同じ日の夜になって、突然、私に刺客を送り込んでくるというのです。地元の地方議員さんたちも、驚くとともに、意味が分からない、地元の有権者に失礼だ、自民党を利するだけだ、むしろ、直ちに私を公認すべきだ、といった意見が大勢を占めたと聞きました。

それでも党の方針に変わりなく、刺客を送り込んでくる。無所属の私、自民新人、そして維新新人の三つ巴の戦い(社民党新人、参政党新人もいます)になる。そうした方針が確定したと理解しなければなりません。

非常に難しい事態ですが、衆議院大阪9区から撤退をするつもりはありません。

地元のため、国のために、誰よりも働いてきた自信があります。

そして、維新の原点、維新結党の理念を誰よりも大切にしてきました。


2.どうして処分された?

そもそも、私が党員資格停止の処分を課されたのは、なぜでしょうか。

先に紹介した報道でも、

「足立氏は4月の衆院東京15区補欠選挙中、候補者が記載された党の機関紙配布を取り上げ「公選法に抵触する恐れがある」とX(旧ツイッター)に投稿」(共同通信
「足立氏は、衆院補選中に維新の候補者が記載された党の機関紙配布を取り上げ「公選法に抵触する恐れがある」とX(旧ツイッター)に投稿。配布を主導した地方組織「東京維新の会」が、現場を混乱させたとして足立氏の除名を求める上申書を提出し、6月に党員資格停止の処分が決まった。」(産経新聞

と紹介されていますし、過去のブログ「党紀と法令」- 処分への今後の対応除名に相応しいのは本当に足立康史なのかでも詳しく紹介していますが、一言で言えば、いま兵庫県知事の問題で注目されている「公益通報」(公益通報者保護法)を行ったからでした。公共の利益のために党の違法行為(の恐れ)を指摘したから、(処分してはいけないのに)不当に処分されたのです。

4月に行われた衆院補欠選挙。日本維新の会は、東京15区と長崎3区に候補者を擁立し(維新候補は敗北、立憲候補が全勝し)ましたが、その際、二候補の顔や氏名が大書きされた党機関紙を「通常の方法」(公職選挙法)を超えて頒布したのです。後に判明した運動員の証言からも、明らかな選挙違反でした。

公職選挙法のコンメンタール(警察庁による法令解説書)にも、公選法の規定は「特定の公職の候補者の氏名等を大きく掲載した選挙運動用文書と大差のない政治団体の機関紙誌が(中略)選挙期間中に大量に発行されて街頭で無償頒布され、選挙運動に対する規制を免れる手段に使」うことを禁止する趣旨であると明記されている通りです。

いわゆる「公益通報者保護法」の趣旨に則れば、こうした組織の法令違反を指摘する行為は「公益通報」であり、その「通報者は保護」されなければならない、すなわち不利益処分を課してはならないと法定されています。現在の公益通報者保護法が公職選挙法を対象としていないことは承知していますが、法理は広く適用されますので、法の趣旨は広く万般にわたって尊重されなければならないのです。


3.維新は何がしたい?

そして迎える解散総選挙。

一昨日10月1日の首班指名選挙で自民党の石破茂総裁が総理大臣に就任し、9日に天皇陛下が衆議院の解散詔書を発布、15日公示27日投開票の第50回衆議院議員選挙、総選挙に突入することが決まりました。

そして、公示まで2週間を切ったこのタイミングで、党は、新人の擁立方針を決め、大阪9区では維新の分裂選挙となる公算が大きくなったのです。それも、この12年間ともに地域のために活動してきた地方議員に立候補を促し、大阪維新のメンバーに立候補を促し、それでも手が上がらなければ、党外に公募を行うという。(出来レースであり既に立候補予定者が内定しているとの指摘もあります。)

分からないのは、(今月の総選挙で私が勝ち上がったとして、)12月に入れば私の党員資格停止処分が終わり(喪が明け)、自動的に日本維新の会の特別党員として、党所属の衆議院議員として、陣列に加わることとなるのに、あえて、刺客を立てる、党の狙いです。

何がしたいのか、まったく理解できません。

当然、昨日の会見でも、記者から、「除名や離党勧告ではないのに刺客を送り込むのは筋が通らない」、「決別宣言ではなのか」といった質問が飛びましたが、最後まで筋の通った説明がなされることはありませんでした。(メディアからは、私が当選すれば(総選挙後の)党代表選挙に手を挙げるだろうから阻止しなければならない、情勢調査で優勢な私への妨害工作にしか見えない等の指摘が相次いでいます。)

そもそも、馬場代表は一昨日の記者会見で、野党協力のために、既に野党候補がいる選挙区については「候補一本化に向け、擁立しない協力を考える余地はある」と述べられました。立憲民主党の候補者がいる小選挙区には維新公認候補を「擁立しない」が、維新の党員である私が立候補する大阪9区には維新公認候補を「擁立する」。

まったく意味が分かりません。

確かに、私は、日本維新の会の中でも、いわゆる「馬場派」ではない数少ない国会議員の一人です。

  • 一昨年8月に執り行われた結党以来初の代表選挙に立候補

  • 政策活動費の10年後領収書や政治資金パーティーに強硬に反対

  • 4月の衆院東京15区補選における選挙違反を指摘

といった経緯から馬場執行部に煙たがられていることは承知していますが、だから処分する、だから党から追い出すというのでは、北朝鮮のような独裁国家と同じになります。12年前に大阪で誕生した国政政党が終わってしまいます。

維新が維新であり続けるために、新しい政治をつくるために、走り続けます!


4.印象操作はやめて!

最後に、昨日の藤田文武日本維新の会幹事長の会見、横山英幸大阪維新の会幹事長の会見で繰り返された「無所属で立候補するのは本人の意志」という印象操作についても、一言書いておかなければなりません。

私は、この12年、私(の主張)こそが「(本来の)維新」であるという信念のもと活動に邁進してきましたから、言うまでもなく、自ら日本維新の会の政治運動から撤退することはありません。(少なくとも一昨日の夜までは、そう考え行動してきました。)

そして、6月1日の処分において、11月までに総選挙があれば公認しないとの通告を受けたわけですから、無所属で立候補しなさい、というのが党の指示であると理解してきたわけです。党から、無所属で立候補しなさい、と指示を受けたので、党所属の国会議員として、忠実に、無所属での立候補に向けて準備を進めてきたということです。

ちょうど一ヶ月前の9月3日、「無所属で立候補する前提で準備を加速していきます」と書いたことを受けて、党幹事長が、あたかも私が早々に(無所属での立候補を)判断したかのように印象操作するのは、本当に悪質です。

解散総選挙が一か月後に迫る中で、地元の党員支持者に向けて、自分がどのように総選挙に臨もうとしているのか、説明責任を果たそうとするのは当然であり、むしろ、公職の候補者としての責務です。


5.公党らしく正攻法で!

日本維新の会は、「公党」であり、「私党」ではありません。

馬場代表の「私党」であれば何をやっても構いませんが、日本維新の会は、国民の政党、党員の政党であり、いまの馬場執行部の持ち物ではありません。全国の党員からお預かりしている「公党」なのです。

34億円という巨額の政党交付金をいただき、赤じゅうたんの上で自民党や立憲民主党の幹部から握手を求められ、在京メディアにちやほやされる中で、何か勘違いをしているのではないでしょうか。

ある方が、いまの日本維新の会の横暴ぶりを見て、「小学生がピストルを振り回しているようだ」と形容していました。権力をもってはいけない未熟者に力を与えてはいけないのです。

党には、最後まで、ちっぽけな私怨や保身ではなく、正攻法で前進するよう、求めてまいりたいと存じます。

以上

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