維新初の代表選を終えて-何と戦い、何に負けたのか。-
本日、日本維新の会の臨時党大会が開催され、日本維新の会の新代表に馬場伸幸衆議院議員が選出されました。8月1日の出馬表明以来、全国の推薦人の皆さま、党員・支持者の皆さまとともに「公約」を掲げて走り続けてきましたが、完全なる敗北であり、今後は一兵卒として、党のため、日本のために、働いていく所存です。
1.「維新らしさ」とは何か
「維新らしさ」とは何か。松井一郎前代表は今般の代表選挙に係る民放インタビューに「(自分にとって政治とは)既得権との戦いだった」と仰いましたが、私は、その20年にわたる松井前代表の「戦い」に敬意を表しつつ、「更なる高み」を目指さなければ、到底、自民党を打倒することは出来ない、と訴えました。
これまでは、橋下徹さんや松井一郎前代表という地方政治家が国政政党の代表を務めることで、既存政党とは違うんだという強烈なメッセージを国民に伝えることができましたが、私たち自身が既得権になりつつある現在、そして国会議員が代表を担うからには、「維新らしさ」をもっともっと高く掲げなければ、党の「更なる飛躍」は難しい、との厳しい認識からでした。
ところが、今回の代表選挙において党執行部と新代表の陣営は、徹底的に「維新らしくない」選挙戦を展開してきました。有権者である一般党員への各陣営のアクセス制限、党組織をフル活用した選挙対策、その結果としての選挙不正の横行(広島、宮城、大阪)、現代表による事実上の後継指名と他候補に対する批判など枚挙にいとまがありません。
しかし、既得権を維持するためなら「何でもあり」というのであれば、それは自民党と何が違うのでしょうか。まさに私が訴え続けたのは、維新が維新であり続けるため、「透明性」と「公正性」だけは絶対に外してはいけない、ということでした。「もっと透明で公正公平な社会」をつくる。そのために、「どこまでも透明で公正公平な党組織」をつくる。
2.「維新らしくない」選挙対策に完敗
だからこそ、日本維新の会初の代表選挙に臨むに当たって私は、徹底的に「維新らしさ」にこだわりました。自民党と同じなら、自民党でいい、となるからです。
北海道千歳市の市議さんから九州は菊陽町の議会議員さんまで全国の同志に推薦人を引き受けていただき、党員がほとんど居られない地域を含め徹底的に全国を回りました。28ページの公約パンフレットを印刷し、全特別党員に郵送しました。
今回の代表選挙。私が馬場新代表に負けただけなら、それだけのことです。しかし、今回の敗北は、「維新らしくない」選挙対策に、私が掲げた「維新らしさ」が完敗をしました。
もちろん、私の力不足が最大の敗因なのですが、結果として、「どこまでも透明で公正公平な党組織」という私の公約は、退けられてしまいました。
私という「人間」を選んでいただくのではなく、私の「公約」に一票を投じてほしい。そういう思いで訴え続けましたが、完敗でした。
3.全国行脚「愚直に維新!」を再開します!
それでも、私は、「維新らしさ」「維新の理想」「もっと透明で公正公平な社会」を諦めることは出来ません。維新が維新でなくなれば、早晩、自民党に飲み込まれて雲散霧消するでしょう。そうなれば、私が戦い続けてきた「55年体制の亡霊」に止めを刺すことも出来なくなります。
そもそも維新と自民は何が違うのか。閉鎖的で不公平な自民党に対抗するには、徹底的に「透明性」と「公平性」を追及する以外にありません。
4年前の9月、松井前代表とのやり取りをきっかけにスタートさせた全国行脚「政権奪取へ、愚直に維新!」。もう一度、明日から再開させ、全国を回ります。来春の統一地方選挙での更なる党勢拡大のために、そして真に新しい政治、新しい行政を実現するために、これからも走り続けます!
変わらぬご支援を宜しくお願い申し上げます!!