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維新が維新であるために-私たちは何のために戦ってきたのか-
1.あってはならない選挙不正
日本維新の会初の代表選挙。その告示日に、維新代表選「最大の争点」は何か?と題する note を書きました。橋下徹さんが代表の時、結党時に決めた一人一票完全平等の党員投票。そうした前代未聞の「党員民主主義」という価値観を守れ!と訴えたわけですが、その後の展開は、当に(現執行部が支持する陣営による)民主主義の大原則を蔑ろにする選挙ルール違反のオンパレードとなってしまいました。
維新代表選でルール違反次々…SNSに投票画像・陣営に党員名簿 : 読売新聞オンラインhttps://t.co/AJdcjzjHvh
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) August 22, 2022
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維新スピリッツあるなら、大規模なルール違反が発覚した馬場陣営が自ら撤退する道を模索すべき。そうでないと、日本維新の会は、二度と「透明」とか「公正公平」とか言えなくなります! https://t.co/TAhbUNPfp4 pic.twitter.com/n2hkVGFk9y
大きくいうと、1)選挙人名簿の選挙運動への不正使用、2)投票の取りまとめを通じた秘密投票の侵害、の2つに集約されるのですが、広島に続いて宮城では、それら2つの複合不正、つまり選挙人名簿を不正使用して投票のとりまとめを申し出るという事案が発覚しました。(詳細は、令和4年8月21日付け異議申立書を参照ください。)
また、こうした不正については、大票田である大阪も例外ではありません。本件についても代表選管に調査を求めていますが、未だ関係者へのヒアリングさえ行われていないようです。
実は他の議員の一般党員の方から本日ご連絡を頂いたのですが、ある議員がご自身の一般党員の皆様に郵送する前に自分が集めるので勝手に発送しないで欲しいと言われたそうです。その議員の推薦している候補者以外を記載したいが、出来ない状況であると言うことでした。
— 中野としこ 大阪維新の会 府議 (@toshiko_nakano) August 17, 2022
2.選挙不正にとどまらない問題の本質
以上は、現在の執行部が支援する陣営による選挙不正ですが、党執行部が提案し決定された代表選挙規則に基づき代表選挙管理委員会が設計した選挙の仕組みにも、様々な問題が指摘されています。
最大の問題は、いわゆる有権者である一般党員に代表候補がアプローチできないということです。これは、代表選挙が告示される、はるか以前の8月2日に指摘をしましたが、改善されることはありませんでした。
党員が主役な時に、候補者が、党員にアクセスできないような選挙ルールを作られたことは、完全に想定外だ。全国で1億2000万人の国民の中で、2万人が誰かも分からない。葉書もビラも電話も一切できない。ブラインドがかかった状態で14日から戦わなければいけない。これは党員投票と言えるのか↓
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) August 1, 2022
また、特別党員の投票については、投開票日の8月27日に大阪に集まり無記名投票するということが決まっていたのですが、告示日を過ぎてから、郵便投票も可能と変更されました。告示日以降のルール変更は、いわゆるゴールポストの移動とも揶揄され好ましいことではありませんが、全国の特別党員の利便性に配慮した変更である点を踏まえ仮に容認するとしても、その特別党員の郵便投票が「無記名ルール」という原則が遵守できない状況になっているとの指摘が相次いでいます。
封入します!
— 津田まさのり 上尾市 日本維新の会 🌻 (津田賢伯) (@chief_eni_2013) August 22, 2022
誰を書いたかは内緒です(スケスケ)
返信封筒にはあらかじめ私の住所氏名が印刷されていました。投函し辛い特別党員、結構いるでしょうね。 pic.twitter.com/rpxehI4tYn
こうした事例を見ると、今回の代表選挙に係る諸問題は、ひとり特定陣営による選挙不正を越えて、選管による選挙の仕組みの設計の問題でもあり、さらに言えば、党はじまって以来の代表選挙に向け準備を怠ってきた現執行部の問題を白日の下にさらしたとも言えるのです。
いや、無記名投票というルールの問題を、そういう覚悟の問題にすり替える姿勢。それは、維新スピリッツの真逆だと私は考えていますので、指摘しました。ルール違反を覚悟の問題だとして糊塗するようでは、公党失格と言われても仕方ありません。残念です。 https://t.co/wUvDby4VsK
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) August 22, 2022
3.私たちは何のために戦ってきたのか
こうした指摘は、政党の恥部を晒すことにも繋がりかねず私も逡巡しましたが、他方、一般党員からの不正に関する通報を、握りつぶすのも、これまた違うと思うのです。
私は、今回の代表選挙を通じて、オーナー政党のカリスマ代表に守られてきた現執行部の維新スピリッツが「見せかけ」であったこと、一部議員団の「弱さ」が今回の代表選挙であらわになったこと等は、本当に残念であり、党員の皆さま、支持者の皆さまの気持ちを思うとき、慚愧に絶えません。
しかし、国政維新「第二の十年」のスタートに当たって、こうした現実、維新の本当の姿が露わとなったことは、党にとって「僥倖」とも言える良いことであると私は考えています。このまま水面下に潜ったまま党勢拡大が続いていたら、それこそ確実に民主党の二の舞になっていたことでしょう。
オーナー政党のカリスマ代表に守られてきた現執行部の維新スピリッツが「見せかけ」であること、日本維新の会の一部議員団の「弱さ」が、今回の代表選挙であらわになったことは、国政維新「第二の十年」のスタートに当たって、僥倖とも言える良いこと。このまま行ってたら民主党の二の舞になっていた。 https://t.co/GJMtRYoZXg
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) August 22, 2022
日本維新の会は、自民党には出来なかった「もっと自由で安心な社会」「もっと透明で公正公平な社会」をつくるために、この10年12年頑張ってきました。その日本維新の会が、自分たちの政党の最も大事な代表選挙を「透明で公正公平に」実施できなかったとなれば、それを糊塗しながら頬かむりをしてやり過ごすのであれば、もう維新ではありません。
今回の代表選挙。3候補の中で唯一人、選挙の公正を訴えている私が惨敗すれば、同時に維新の魂である「透明さ」「公正さ」も同時に死んでしまいます。私への投票は、足立康史への投票ではなく「透明さ」「公正公平さ」への投票、「維新の原点」「維新の魂」への投票と考えて投票してください。
そして私が当選すれば、半年かけて真っ当な党員制度と選挙制度を再構築して、辞任します。そして、来春の統一地方選挙で多くの仲間が誕生した後、来年5月に改めて、真の「一人一票完全平等の党員投票」を実施しようではありませんか。
遠回りのようでも、これまで守ってきたものを、戦ってきたものを、どこまでも堅持する。これなくして自民党を凌駕する術はないからです。
選挙人の自由意志を権力者から守るためのルール。これを蔑ろにした今回の代表選挙は、現執行部の問題を余すところなく白日のもとに晒しました。しかし選挙は選挙。私が惨敗すれば、私とともに私の訴えが棄却されます。私が代表に当選しても半年で公正なルールを整備して辞任します。力を与えて下さい! https://t.co/GJMtRYoZXg pic.twitter.com/fiCRt6iqYF
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) August 22, 2022
角が立っても、票が減っても、人気が落ちても、相手が橋下前代表であっても、松井代表であっても、言うべきことは言っていく。これが、この10年の私の一貫した姿勢でした。相手の立場の高低や権力の大きさによって自分の言動を変えるなら、それはもはや政治家とは言えない、信念を堅持することこそ政治家の真骨頂だと思っているからです。
忘れないうちに書いておきたいと存じますが、松井代表が特定候補を支持表明されるということは事実上の後継指名。以前、後継指名はしないと仰ったのとどういう関係なのでしょうか。公正な党員投票を実現するために、現執行部はあらゆる配慮をするのが義務。公正な党員投票が実現すれば維新は安泰です! https://t.co/3D0ZGsnevj
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) July 30, 2022
どこまでも、維新の理想を掲げて、走り続けます!
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