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ChatGPTは、日本の「干支」が、いまいち分かっていない・・・・
年越しの準備も、仕事部屋の大掃除もしないで、家族に怒られながらもChatGPTを酷使している足立明穂です(^^;
2年前のNFTから始まり、今年は生成AI(というか、ChsatGPT)で、めちゃくちゃ忙しかった(というか、ハマってしまった^^;)ことで、大学の先生方の前や、がん治療に関わるお医者さんの会合でも生成AIの話をさせていただいた足立明穂です。
フリーランスという立場で、どこの企業の代理店といったことをやっていないので、中立に話ができるという信頼が得られて、そういうところからお声がけいただくことが多いのかなぁと思っています(企業がかかわっていると、どうしても、そこの企業の商品やサービスのいいところを説明することになりますからねー)。
さて、この年末になって、日本の風物詩などをChatGPTとやりとりしていると、ほんと、何も分かっていないことが明確になってきます。
これまでも、日本の身近な動物のタヌキが描けないとか、冬に大活躍するコタツを描けないといったことがありました。
そういうネタ(え? ネタなんかい!w)を、いろいろ試してみました。その結果、やはり、驚くほどにChatGPTは、何も知らないです。
非難されることを承知で言いますが、今、自動応答とか、自動処理とかに生成AIを使うとか言ってるのは、危険極まりない。事業が終わります。そこを、しっかり見極めるためにも、どれだけ日本のことを知らないのかを、この記事を読んで、しっかり認識しておいてくださいね。
あ、勘違いしてはいけないのですが、「全否定」しているのではないです。使えるところと、使えないところを分かっておきましょうということですよ! この辺も最後に説明しておきますね。
干支は知ってますか?
年末になってくると、来年の干支の話が出てきます。これ、分かってるのでしょうか?w
まずは、確認してみましょう。
干支は知ってますか?
はい、干支(えと)について知っています。干支は、日本を含むいくつかのアジア諸国で使用されている伝統的な時間の単位です。これは、12の動物のサイクルと、それに関連する要素の組み合わせで構成されています。これらの動物は、ラット、オックス、タイガー、ラビット、ドラゴン、スネーク、ホース、シープ、モンキー、ロースター、ドッグ、ピッグの順に続きます。それぞれの動物は1年を象徴し、12年の周期で繰り返されます。また、五行(木、火、土、金、水)もこのシステムに組み込まれており、さらに複雑なサイクルを生み出しています。
例えば、2023年は「水の兎年」とされています。干支は、人々の性格や運命に影響を与えるとも考えられ、占いや文化的な行事において重要な役割を果たしています。
おぉ! なかなか、いろいろを知ったぶって語りますねーw
「水の兎」は、「癸卯」ですけどねw そもそも、五行ではなく、十干ですしw ちょこちょこおかしいw
何度も、これまでも書いていますが、こういうのって、こちらに知識があれば、「間違ってるじゃーん!」って言えるけど、「みずのと」って音だけで覚えていたり、中途半端に「五行」の知識があると、「ふーん。そうなんだー」って思いますよね?(え? 思ってしまった? だったら、あなたは、もうすでに、日本文化を理解できてない人ですよ! ChatGPTの言いなりになってしまう『金魚(※)』です!!)
※金魚
この意味、分かってますよね? 言うまでもないですよね? 知らないなら、知っておいてくださいよー!
もう少し、突っ込んでみましょう。
日本の干支について説明して
日本の干支(えと)システムは、時間を計るための伝統的な方法で、中国の干支から派生したものです。このシステムは、12の動物を用いた12年周期のサイクルで構成されており、各年は特定の動物によって象徴されます。これらの動物と、それぞれが象徴する年は以下の通りです:
子(ね)- ラット
丑(うし)- オックス
寅(とら)- タイガー
卯(う)- ラビット
辰(たつ)- ドラゴン
巳(み)- スネーク
午(うま)- ホース
未(ひつじ)- シープ
申(さる)- モンキー
酉(とり)- ロースター
戌(いぬ)- ドッグ
亥(い)- ピッグ
日本では、新年にはその年の干支にちなんだデコレーションがよく見られ、お祝いや贈り物にも干支が用いられます。また、個人の生まれ年の干支は、その人の性格や運命に関連していると考えられており、占いなどにも使われます。
干支は、年だけでなく、日や時間を表すためにも使用されることがあります。しかし、現代ではその使用は主に年の周期に限られています。日本の文化や伝統において、干支は依然として重要な役割を果たしています。
予想通りの間違い(?)をやらかしてくれました。
『亥(い)- ピッグ』って、ピッグは豚で、これは中国の干支です。これも、今の日本人は大丈夫かと思いますが、令和以降のAIネイティブになってくると、『亥って、豚のことなんだー』って思ってしまうでしょう。
もちろん、今の大人たちががんばって、生成AIに情報を詰め込みまくって、『亥はイノシシのこと』って教えまくれば、大丈夫ですけどね。
話がそれますが、今、AIの学習データに勝手に使われると著作権がどうのこうのとか言ってますが、そんなことを言っている場合か!って思っています。もし、著作権を振りかざして、AIに学習させないと、圧倒的に英語で表現された情報を学習していきます。その結果、西洋の文化・伝統・価値観に汚染されていきます。変なところで、著作権とか言ってたら、マジで、10年先には著作権どころか、日本人としてのアイデンティティが崩壊してる可能性があるのです!!!
と、なんか話がそれちゃうので戻しますが(^^;)、先のピッグは間違ってるので指摘しておきましょう。
ちょっと待って! とりが、ロースターは、まだしも、イノシシがピッグですかね?
失礼しました、訂正いたします。日本の干支において、「亥(い)」はイノシシを指します。英語での一般的な翻訳は "Boar" となります。したがって、12の干支の正しいリストは以下の通りです:
子(ね)- ラット
丑(うし)- オックス
寅(とら)- タイガー
卯(う)- ラビット
辰(たつ)- ドラゴン
巳(み)- スネーク
午(うま)- ホース
未(ひつじ)- シープ
申(さる)- モンキー
酉(とり)- ロースター(または鶏)
戌(いぬ)- ドッグ
亥(い)- ボア(イノシシ)
各動物は、その年の特性や、その年に生まれた人々の性格や運命に影響を与えると考えられています。日本文化においては、新年の祝いや占いなど、様々な場面で干支が用いられています。
この結果をすぐには反映されないでしょうけど、こういうことをチマチマと積み上げる必要があるのですよねー。
気を取り直して・・・
では、干支が勢ぞろいした絵を描いてくれますか?
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キメラの世界・・・・・
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なんですか? これは???
描かれた干支、すべて、おかしいですよ!
申し訳ありません、イラストが期待に沿わなかったことをお詫び申し上げます。干支を描く際には、各動物の特徴を正確に表現することが重要ですが、今回のイラストではそれが十分に反映されていないかもしれません。もし具体的な修正点やご希望がありましたら、お知らせいただければ、より適切なイラストを提供できるよう努めます。
では、干支を順番に描いていきましょう。子(ね)から描いてください
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次は、『辰』。これ、ドラゴンと龍が、ごちゃごちゃになりがちなChatGPTですが、大丈夫かな?w
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海から登場するのは、ちょっと違うなぁ・・・・ それと、辰は、ドラゴンではありませんよ。
ご指摘いただきありがとうございます。日本の干支における「辰(たつ)」は、西洋のドラゴンとは異なり、より日本や中国の伝統的な龍(りゅう)を指します。この龍は、しばしば川や雲など自然の要素と関連付けられ、神秘的で賢明な存在として描かれます。
イラストについてのご期待に沿わなかった点、お詫び申し上げます。もし再度描画をご希望でしたら、より適切な「辰(たつ)」のイラストを提供できるよう努めます。
いえ、まずは、干支を順番に描いてくださいね。では、次をお願いします。
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ちょっと違うなぁ・・・・ 日本では、ニホンザルがいるので、それを描くことが多いですねー
ご指摘ありがとうございます。日本の干支の「申(さる)」を表す際には、実際にニホンザルをモデルとすることが適切ですね。ニホンザルは、日本固有の野生動物であり、日本の自然や文化に深く根付いています。ニホンザルを使用した、より適切なイラストを作成し直すことが可能です。もしよろしければ、その方向で再度トライさせていただきます。
いえいえ、次の干支を描いてください。
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これもおかしいね。日本の犬種にしないと。秋田犬とか、日本スピッツかな。
おっしゃる通りです。日本の干支「戌(いぬ)」を表現する際には、日本固有の犬種、例えば秋田犬や日本スピッツなどをモデルにするのが適切です。これらの犬種は日本文化に深く根ざしており、その特徴を反映したイラストは、干支の「戌」をより正確に表現するでしょう。もし再度描画をご希望でしたら、日本の犬種を用いたイラストを作成いたします。
いえ、干支の続きをお願いします。
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今回は、しっかりイノシシを描いてくれました!
これで、しっかりと、干支を学習できたでしょう!! では、確認です!!!
では、もう一度、干支の動物すべてが集まった状態の絵を描いてください
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あかん・・・ よーわからん動物、多すぎ!wwww
AIに決定権を与えてはいけない
見てきたように、生成AIが出してきた情報を鵜吞みにすると、とても危険です。
最初の方に書いたように、干支の話でも、中途半端に『みずのと』や『五行』とか知っていると、AIが間違った情報を正しいかのように(ハルシネーション)書いてくると、「そういうものかなぁ・・・」って思ってしまい、それ以上、調べようともしません。
この間違いが起きないように、インターネットから最新の情報を持ってきて表示するといったことも始まっていますが、これでもダメでしょう。
だいたい、ネット検索して、その結果が正しいと思っている人が多すぎるので、そこからしてダメなんですよね。
1次情報が大事っていいながら、そこまで調べようとする人が少ないので、フェイクに騙されてしまうし、誇大広告で買ってしまう。
生成AIは、その傾向に拍車をかけるので、ほんと、その辺は注意して、「最終結論は、自分で責任を持つ」って意識で使わないと!!
よく、「AIで自動化」とか「ChatGPTで問い合わせも自動化」とか言いますが、一定数の間違いが含まれることは、経営者が責任をもっておかないと事業が終わります。
経営者が自分で判断しないで、AIに任せたから、自動化して楽!とか言い出したら、マジで危ない。AIは学習しながら変化していくので、どこでどのように変化しているか気が付かないことがあり得ます。
これが、人がやっている場合は、毎月とか、半期に1回とか、会議をやって、「どう? うまくいってる?」とか確認しますよね?
じゃあ、AIまかせになったら・・・・
そもそも、どうやって、そのAIに「どう? うまくいってる?」ってどうやって確認するのですかね? その方法とか分かってます??
今のAIは、自動運転ではなく、運転アシストレベル
自動運転のレベル4になるのかならないのかとか言われていますが、なんか、今のAIを事業で使うのと似てるなぁって思います。
今のレベル3は、運転の責任は、あくまでも「人間である運転手」にあります。自動モードになっていても、処理できないと判断すると運転は人間に戻されます。
いくらナビで、行き先を設定しても、交差点で曲がるのか、まっすぐ行くのかは、人間が操作します。自動モードにしてほったらかしていると、どこに行くかわかりませんし、そのうち事故を起こします。
これと同じように、ChatGPTなど生成AIが人間の書いたような文章を書き、人間が描いたような絵を作ったとしても、それを使うのかどうかは、人間が判断しないと「事故」を起こします。
車の完全自動運転が、まだまだ実現できないように、事業の自動化でほったらかしにするなんてのは、まだまだAIではできないことなのです。
「え? でも、そのうち、できるんじゃね?」
ええ、自動化できる範囲は広がっていくでしょう。しかし、それでいいのかどうかの判断を、人間がしなければならないですし、そこを放棄してしまうと、AIが作り出した業務しかこなせない社会になります。
AIが描いた干支が、本来の干支と入れ替わってしまうようなことになるのですよね・・・
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