AIが文章を書くからこそ、ビジネスするなら本を書くべし!
生成AIの進化が止まりません。これまで、人間が何年、あるいは、何十年とかかって習得してきたことが、一瞬でできるようになってきてしまいました。
絵心もない、童話なんて書いたこともない私でも、「絵本」を出版することだってできてしまいます。
リコと梨華 パンダ宇宙飛行士の夢
小説だって書けるし
AIとの対話本(?)だって、書けてしまいます。
音楽とか動画だって、作れるようになってきていますが、きりがないので、この辺でw
さて、そんな時代になったら、こう思っている人、多いですよね・・・
「AIに文章書かせれば、ブログとか商品紹介、さらには、本なんて簡単に作れるよね?」
「なんか、AIに文章書かせて、毎月、何冊も出版してる人がいるよ」
「そうそう、AIに任せて、自動化すればビジネスで楽できるって!」
本当に? 半分正解で、半分間違っています!!
あ、申し遅れましたが、私は、30年以上IT業界に関わっていて、元プログラマーです。
大型計算機のOS開発からはじまり、プログラミング言語C++の開発にアメリカのシリコンバレーでも関わり、そこからは、インターネット関連のベンチャー企業を転々としてきました。
常に最新のITテクノロジーに関心を持っていて、それを分かりやすく説明するのが得意です。
ITが世の中にどんな変化をもたらそうとしているのか。ビジネスがどのように変化していくのか。そんな話題をお伝えするネット配信を10年以上続けています。
ビットコインが出てきた2014年2月には、『ビットコイン解説本』という電子書籍を出し、日本語の情報が少なかったことから、1500以上ダウンロードされました。
そして、NFTに注目が集まったときには、いち早く電子書籍を出し、それが出版社の方に読んでいただいて、商業出版にもつながりました。
電子書籍
4刷になった『だれにでもわかるNFTの解説書』
タイミングもよかったこともあり、あちこちの書店で、平積していただいたり、売れ筋本として紹介していただいたりしました。
また、コンピュータのコーナーだけでなく、著作権などの知財のコーナーや、アートのコーナーに置いていただき、広がりも見せています。
おかげさまで、4刷になり、韓国語版も出版されました。
これがきっかけで、テレビに専門家としてコメントを求められたり、企業のイベントや、社内の研修などで講師をさせていただくことが増えました。
銀行の雑誌や、経済の専門Webサイトに連載するなども行っています。
J-waveの番組『ビブリオシカ』で、山口周さんと長濱ねるちゃんが紹介してくれました。
ねるちゃんが、「足立明穂さんの『だれにでもわかるNFTの解説書』」って読み上げてくれたのは、いい思い出です(笑)。
と、なんか長々となりましたが、本を出すって、まだまだ影響力が、大きいのですよ!!
ただ、これから先は、ものすごい数の電子書籍が増えていきます。
そう、生成AIが5万文字、10万文字と文章を数分で書いてくれますからね。
言うまでもなく、老若男女問わず、誰でもできるから、毎日、何万冊と出てきます。
海外の話ですが、すでに大問題になっています。
あるSF雑誌は、応募された小説を毎月掲載していたのですが、急激に応募数が増えて、とても審査できなくなってしまいました。
AIを禁止といったところで、区別などできなくなってきているのですから、投稿を受け付けないことになってしまいました。
さらに困ったことに、デジタル情報を大食漢のように食べ続ける生成AIは、どんどん素敵な文章を書くようになってきます。
ChatGPTに書かせてみました。
下記の文章を、直木賞を受賞するような素敵な感動する文章に書き替えてくれますか? 喜怒哀楽、さらには、SF的な文章、文学作品のような文章、コラムのように、Z世代のように、90歳の高齢者のように、さまざまなバリエーションで30パターン書いてください。100文字ぐらいの短いものから、500文字ほどの長い文章まで、多様性をつくってくださいね。
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今朝の朝食は、いつもの卵焼きだけでなく、ヨーグルトも食べた。ちょっと元気が出た朝だった。
そして、ChatGPTは、一瞬で、これだけのバリエーションを作り出します。
どうですか? 「これではなぁ・・・」ってのもあるけど、中には、「おっ!」って思わせる文章もありますよね。
「マジで今朝は卵焼きだけじゃなくてヨーグルトまで食べちゃった。これだけで元気出るとか、単純すぎる自分にウケるw」
こんな文章、おじさんには、一か月かかっても思いつきませんwww
こうやって、生成AIが大量に文章を作り出してくる時代は、目の前です。すでに、画像に関しては、人間が創り出す数より多いという話も出てきています。
来年は、人間の書く文章よりも、AIが書く文章の方が多くなるでしょう。
そうなってくればくるほど、人間が、うんうん唸りながら書いた文章というのには、すごく価値が生まれてきます。誰かの真似事ではなく、自分の体験や感動から生み出される文章は、誰のものでもなくあなた自身が生み出したものの価値なのです。
そして、その文章を生み出すには、あなたが生きてきたことの時間が圧縮して詰め込まれているのです。
残念ながら、生成AIにはそれが出てきません。
不思議なことに、なぜか、文章を読んでいると、生成AIで作り出した文章と、人間がうんうん唸りながら書いた文章って、伝わる内容が違ってくるのですよね。
そして、今、ここで文章を書くこと、電子書籍にすること、そして、商業出版につなげて紙の本として残すことは、あなたが書いたということ、あなたが書いた日時が記録されることにつながるのです。
この時間は覆せません。
特に、紙の本に関しては、印刷物なので改ざんされるということが、まずできません。
今だから、本を書くこと、あなたの体験や感動を文章にして残すことが、3年先、5年先の大きな価値へとつながっていく可能性を持っているのです。
3年後とかになると、AIがデジタルに記録されたあなたのデータをもとに文章を書くようになるでしょう。
先のChatGPTの例ではないですが、感動的な文章も作るでしょう。もっと言えば、あなたへインタビューして、あなたらしい表現だって書いてくれるかもしれません。
でも、それに、どこまで価値があるのでしょうか?
誰もが、そんな書籍を数千円で作れるようになってる時代なので、「所詮、AIが書いたものでしょ?」って、誰も読みもしません。
おそらく、AIだけが、そのような文章を読み込んで、要約し誰かに伝える材料になるだけでしょう。
AIが読むために本を書く、文章を書くような時代になってる気がします。
だからこそ、今、本を書くことにすごく意味があるのです。
活版印刷が発明される前の書籍や、手で書き写していた写本の時代の本には、ものすごい価値がありました。
同じように、今、人間が考えて文章を書ける最後の時期にきているように思います。
今の子供たちが大人になるころには、「本の文章なんて、人間は、どうやって書いてたのだろう?」って、特殊技能のように思われる時代になってるかもしれません。
だからこそ、今、あなたは文章にして、本にして残すべきなのですよ!!
続きは、下記をみてくださいね。まずは、電子書籍のキンドル出版から手掛けないとですよ!
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