続・そこの社長、生成AIに販売管理や経理を(安易に)任せてはダメですよ!
生成AIのセミナー依頼が、あちこちから入ってきて、それぞれの業界や立場に合わせて内容を変えてる足立明穂です。
いやほんと、生成AIって、いままでの道具の概念を大幅に変えましたからねぇ・・・w
さて、前回の記事、いろいろ反響をいただき、ありがたいことです。
でもって、ちょっとChatGPTを応援するというか、正しい使い方というか、それをお伝えしようと思います。
どうすれば、単純な計算を正しくやってくれるのか?
前回の記事で、こんな簡単なことがうまくいかないと説明しました。
「7×4 + 8×8 = 92」この数式の一か所だけ修正して、答えが106になるようにしてください。
だから、計算を軸にした経理なんか任せたら、えらいこっちゃになります。
でも、これをうまくChatGPTに解かせる方法ってあるのですよね。あ、方法というか、プロンプト(指示)を詳しくやるだけですけどね。
これでやってみました。
「7×4 + 8×8 = 92」この数式の一か所だけ修正して、答えが106になるようにしてください。修正する箇所を仮定し、そこをXと置き換えて、解を求めていきましょう。ただし、使える数字は、整数のみです。
なんか、ちょっと回りくどいというか、細かな指示をして、どうやって解けばいいのかまで指示します。すると、どうなるか??
お見事!! 今回は、しっかり導いてくれました。
細かく指示してあげないと、AIは「適当に」やってしまう
なんとなく掴めたと思うのですが、生成AIって、言葉の意味を理解していないので、意味を解釈して組み立てないといけない処理とかは苦手です。
違う言い方をすれば、少しくどいけど、考え方、道筋をつくってやれば、割と正確に回答してくれます(まあ、「割と」ってところがポイントなんですけどねーw)。
社会人経験のない頭のいい学生アルバイトを雇うような状態です。知識や情報はめちゃくちゃ分かっているけれど、社会人経験がないから、「そうじゃないだろ・・・」って対応をしてしまう。
例えば、コンビニで
「アンパンが少なくなってるから、補充しておいて」
「分かりました!」
元気よく返事したので、安心して任せて他の作業を片付けて戻ってきたら・・・
まあ、こんなことにはなってないでしょうけど、これと同じようなことですwww
言われたことは、確かにやってるけど、違うよなぁ・・・ってことになります。
店長としては、暗に
「アンパンが少なくなっているから、棚に補充をしておいてね。でもって、お客さんが取りやすいように、向きもそろえて美しく整理されて、清潔感のある売り場として、認識できるようにしてくださいね。それと、製造日の新しいものは棚の後ろの方においてくださいね。それから・・・・」
みたいなことを心の中で言ってます(いや、言わなくても、分かるよねですねw)。
そうそう、こういう前提をしっかり説明しないといけないよなぁってことを、中学生のころに体験したことがあります。
理科の先生が
「北風が吹いたら、気温はどうなる?」
って、質問をして、当てられました。
私は、『え? 北風? それだけで、気温が変化するのか? どういうこと? 北半球は一般的には、北風は寒いところから吹くから気温は下がるけど、南半球だと逆になるし・・ 北半球でも、北側が盆地でその南の山にいたら盆地で暖められた空気が・・・』と、ぐるぐるといろんな条件を考え出して、黙っていました。
すると先生は
「北は寒い地域だから、気温は下がるでしょ? わかる?」
その瞬間、私は、頭の中が真っ白になったのを覚えています。
『この先生、自分の住んでる地域のことしか考えていない・・・』
いやはや、嫌なガキですよね(^^;
だからこそ、こちらが分かっていることを指示することしかできない(今はね)
そう。こっちが、丁寧に説明しないといけないし、間違った場合には、その間違ったことを指摘してやらないと、AIは答えを修正できません。
その意味で、分からないことを質問してはいけないのです。出してきた結果を確認しないといけないのです。
まだまだ、面倒なところはありますが、でも、知っていることでも勘違いしたり、思い出せなかったりすることがあるので、それを知るには便利な道具。
また、まとめたり、要約したり、手順は分かっているけれど、面倒くさいということは、AIに任せることができます。
そういうことを分かって、便利に使わないといけないし、AIを使うか使わないかなんて考えているうちに、取り残されます。
運転免許をとるために自動車学校へ通っているうちに、自動運転の車が発売されて、何のために免許をとったんだろう??ってなりますよw