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続・そこの社長、生成AIに販売管理や経理を(安易に)任せてはダメですよ!

生成AIのセミナー依頼が、あちこちから入ってきて、それぞれの業界や立場に合わせて内容を変えてる足立明穂です。

いやほんと、生成AIって、いままでの道具の概念を大幅に変えましたからねぇ・・・w

さて、前回の記事、いろいろ反響をいただき、ありがたいことです。

でもって、ちょっとChatGPTを応援するというか、正しい使い方というか、それをお伝えしようと思います。

どうすれば、単純な計算を正しくやってくれるのか?

前回の記事で、こんな簡単なことがうまくいかないと説明しました。

「7×4 + 8×8 = 92」この数式の一か所だけ修正して、答えが106になるようにしてください。

だから、計算を軸にした経理なんか任せたら、えらいこっちゃになります。

でも、これをうまくChatGPTに解かせる方法ってあるのですよね。あ、方法というか、プロンプト(指示)を詳しくやるだけですけどね。

これでやってみました。

「7×4 + 8×8 = 92」この数式の一か所だけ修正して、答えが106になるようにしてください。修正する箇所を仮定し、そこをXと置き換えて、解を求めていきましょう。ただし、使える数字は、整数のみです。

なんか、ちょっと回りくどいというか、細かな指示をして、どうやって解けばいいのかまで指示します。すると、どうなるか??

数式「7×4 + 8×8 = 92」の一箇所を修正して答えが106になるようにするため、各箇所に仮にXを置いて解を求めます。

まず、数式を以下のように分解します。
7×4+8×8=92
この式をそれぞれの項にXを置いて考えます。

1. 7をXに置き換える
X×4+8×8=106
4X+64=106
4X=106−64
4X=42
X=10.5
整数ではないため、この仮定は不適切です。

2. 4をXに置き換える
7×X+8×8=106
7X+64=106
7X=106−64
7X=42
X=6
この場合、整数であるため、適切です。

3. 8をXに置き換える (最初の8)
7×4+X×8=106
28+8X=106
8X=106−28
8X=78
X=9.75
整数ではないため、この仮定は不適切です。

4. 8をXに置き換える (2番目の8)
7×4+8×X=106
28+8X=106
8X=106−28
8X=78
X=9.75
整数ではないため、この仮定も不適切です。

したがって、唯一整数となる解は2番目の仮定で、4を6に置き換える場合です。

数式は次のように修正されます。
7×6+8×8=106
42+64=106

この修正により、答えは106になります。

お見事!! 今回は、しっかり導いてくれました。

細かく指示してあげないと、AIは「適当に」やってしまう

なんとなく掴めたと思うのですが、生成AIって、言葉の意味を理解していないので、意味を解釈して組み立てないといけない処理とかは苦手です。

違う言い方をすれば、少しくどいけど、考え方、道筋をつくってやれば、割と正確に回答してくれます(まあ、「割と」ってところがポイントなんですけどねーw)。

社会人経験のない頭のいい学生アルバイトを雇うような状態です。知識や情報はめちゃくちゃ分かっているけれど、社会人経験がないから、「そうじゃないだろ・・・」って対応をしてしまう。

例えば、コンビニで

「アンパンが少なくなってるから、補充しておいて」

「分かりました!」

元気よく返事したので、安心して任せて他の作業を片付けて戻ってきたら・・・

まあ、こんなことにはなってないでしょうけど、これと同じようなことですwww

言われたことは、確かにやってるけど、違うよなぁ・・・ってことになります。

店長としては、暗に

「アンパンが少なくなっているから、棚に補充をしておいてね。でもって、お客さんが取りやすいように、向きもそろえて美しく整理されて、清潔感のある売り場として、認識できるようにしてくださいね。それと、製造日の新しいものは棚の後ろの方においてくださいね。それから・・・・」

みたいなことを心の中で言ってます(いや、言わなくても、分かるよねですねw)。

そうそう、こういう前提をしっかり説明しないといけないよなぁってことを、中学生のころに体験したことがあります。

理科の先生が

「北風が吹いたら、気温はどうなる?」

って、質問をして、当てられました。

私は、『え? 北風? それだけで、気温が変化するのか? どういうこと? 北半球は一般的には、北風は寒いところから吹くから気温は下がるけど、南半球だと逆になるし・・ 北半球でも、北側が盆地でその南の山にいたら盆地で暖められた空気が・・・』と、ぐるぐるといろんな条件を考え出して、黙っていました。

すると先生は

「北は寒い地域だから、気温は下がるでしょ? わかる?」

その瞬間、私は、頭の中が真っ白になったのを覚えています。

『この先生、自分の住んでる地域のことしか考えていない・・・』

いやはや、嫌なガキですよね(^^;

だからこそ、こちらが分かっていることを指示することしかできない(今はね)

そう。こっちが、丁寧に説明しないといけないし、間違った場合には、その間違ったことを指摘してやらないと、AIは答えを修正できません。

その意味で、分からないことを質問してはいけないのです。出してきた結果を確認しないといけないのです。

まだまだ、面倒なところはありますが、でも、知っていることでも勘違いしたり、思い出せなかったりすることがあるので、それを知るには便利な道具。

また、まとめたり、要約したり、手順は分かっているけれど、面倒くさいということは、AIに任せることができます。

そういうことを分かって、便利に使わないといけないし、AIを使うか使わないかなんて考えているうちに、取り残されます。

運転免許をとるために自動車学校へ通っているうちに、自動運転の車が発売されて、何のために免許をとったんだろう??ってなりますよw


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