承認欲求が強い人を無視しない。特徴と対処法を知って仕事をスムーズに運ぶのが得策
承認欲求が強い人は疎まれる傾向にあります。人によっては無視する事もあるでしょう。無視することであなたの仕事や周囲の環境、ひいては人生が豊かになるのかと問われれば疑問なはず。
「承認欲求」はマズローの五段階の欲求の下から四番目に位置しています。本当にそうでしょうか。心理学で有名な理論だからこそ多くの人が目を瞑って盲目的に信じているケースが多くあります。
実態に即して考えてみましょう。
・誰かに認められたことで生きる気力が湧いてくる
・認めてくれた人のために全身全霊で報いる
・誰にも認められないから命を断ってしまう
人は「承認される事を第一」として考えているのではないか。そう思わせる事例が山の様に浮かんできました。承認欲求こそが第一の欲求である考えてみるとある事実が浮き彫りになります。「承認欲求の強い人」を放置するのは非常に勿体ない現実です。
『承認を与えてくれる人』=『命の恩人よりも重い人』
この等式が成立するのなら目の前の承認を欲している人は生涯あなたを助ける人になってくれる逸材となり得ます。無視するなんて論外です。
今回の記事は承認欲求が強い人を無視するのではなく上手く「承認」を与えて自軍に引き入れて仕事や人間関係をスムーズに行う方法をお伝えします。いや、もうお伝えしたと言っても過言ではありません。
1.承認欲求が強い人は承認の飢餓状態にある
2.だから承認を与える
3.そうすると命の恩人よりも重い立ち位置を手にする
4.あなたのために命をかけてくれる仲間が増える
非常にシンプルなお話です。
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承認欲求が第一の欲望だと考える
マズローは間違いだと偉そうに言いたい訳ではありません。現実の問題を考えた時に「承認されない状態」は命を捨てるに至る状態ではないかと考えてみるのです。更に承認はされたことで「その人のために命を賭けられる」と言う場面に遭遇することはないかってことです。
とあるドキュメンタリー番組で昔カメラマンが言っていました。内戦状態でいつ爆弾や銃弾が降り注ぐか分からない場所でも「可愛いね」と少女に声をかけると嬉しそうに笑ってくれるそうです。本来土台にあるべき安全がない中でもなぜ人間的な行動が取れるのか。
『誰かが認めてくれている』
この感覚があるからではないでしょうか。言い換えれば愛情という言葉になるのかもしれません。とても貧しく給食以外にご飯が食べられなかった方も母親や父親がいつも「お前は世界一面白い」と声をかけてくれたから周囲にイジメられても後に笑いに変えられたと言います。
逆に全てが揃っている様に思えた家庭に育ちながらも「条件付きでしか認めて貰えなかった子供」が学校でイジメられて絶望して死んでしまうケースもあります。欲しかったのはたった一つの承認だったんです。
人が絶望する時ってどういう時なのか。世界大戦の戦場で明日死ぬかもしれない戦火の中では絶望に近い感覚を得るかもしれません。でもなぜ逃げなかったのか。そこに軍は自国民のために戦っている、家族のために戦っている。そんな想いがあったからでしょう。全ての人に「兵隊なんて無意味」と言われて無視されていたら絶対に戦えません。言ってみれば国や民衆、家族の強い承認を得ていたからこそ絶望せずに明日死ぬとも限らない場所で生き抜けたとも言えます。
戦国時代になぜ忠義を尽くして命を落とす者がいたのでしょうか。今の社会でも誰かの身代わりの如く「あなたのために」と命がけで守ろうとするシーンは多くあります。これが発生した理由もやはり「承認」にあります。あなたも今「この人のためなら」と思える相手を思い浮かべて下さい。きっとあなたに強烈な承認を与えてくれた人ではないですか。
実は承認というのは安全や所属よりも遥かに根底にあるもの。マズローで言えば第一の生理的欲求に近いものと言えるでしょう。承認が完全になくなれば絶望してしまいます。生きている意味を失って自ら命を断ってしまうことにも繋がるでしょう。飯が食えたら生きていけるのか。違います。着るものがあれば生きていけるのか。違います。屋根があれば生きられるのか。違います。人間はそんなに簡単な生き物ではありません。
誰かに認めてもらう、承認してもらってこそ人間は生きていけるのです。
承認欲求が強い人は死にかけの人
さて本題です。
承認欲求が強い人はどうしても無視されてしまったり疎まれたりします。先の話で考えるなら「承認が足りていない人」は言ってみれば「死にかけている人」ってことです。
あなたの目の前にもし飯が食べられずに倒れている人を見かけたらどうしますか。あなたは十分に食べられる状態だったとしてです。
(ワンピース5巻/尾田栄一郎先生/集英社)
サンジみたいに「食えよ」って言っちゃいませんか?
承認欲求の強い人は今ギンのような承認の飢餓状態なんです。もしかしたら凄いムカつく人なのかもしれません。「認めてアピール」が強すぎて逆に誰も承認しないって状態に陥っているのでしょう。腹が減ってギュルルルってお腹が鳴っててバレバレなのに「全然まだ腹なんて減ってないし美味いもの以外は飯だと思っていないから」と強がって見せてる人を思い浮かべると丁度良いでしょう。
一歩引いて見て下さい。多くの人から疎まれてしまって欲しい本当は喉から手が出るほどに欲しい承認が一切受けられていない人ってことありませんか?
そんな水が足りてなくて命からがらの人に砂漠のど真ん中にオアシスぶち建てるみたいに承認してあげたらどうなるか。
「おお神よ」
こうなること間違いなし。絶対ではありません。誰もがこうなるとも言いません。人によっては全然通じなくて「当たり前だ~」くらいの腹が立つ勘違い野郎もいます。でも試してみて損はしません。5人いれば2人はあなたを好きになり、1人は命をかけてあなたを守ってくれる戦士になってくれます。凄い確率と思いませんか?
「いつも凄いと思ってますよ」
「そこまで細かく見れるって尊敬します」
「今度教えて下さい」
状況に応じてかける言葉は違ってきます。難しく考える必要もありません。小さな一言で構わないのです。飢餓状態の人に渡したたった一つのおにぎりは生涯忘れられない効果を生み出します。人間関係は必ず良化します。何よりあなたの味方をしてくれる人がとても多くなります。
「あんな奴味方になってくれなくていいんだよ!」
これでは何の成長もありません。更に言えば相手はあなたが与えた承認によって今までの行動が一気に是正される可能性だってあります。いや意外なほど多くの場合それが成り立ちます。だってあなたは命の恩人なんです。恩人が一言「ちょっとその言い方はやめておこうよ」って言えばすぐに改善してくれます。「サボらずに今回は真剣に取り組もうぜ」って言うだけでマジな態度で望んでくれます。今までは承認が得られずに構ってちゃんの様に振る舞っていただけです。承認されれば「殿!」って感じで付き従ってくれる次元に至ることも、ままある話です。
対処法も特徴も気にするな
ここまでで答えは全て伝えました。
『承認が足りていない人』に対して『承認を与えて下さい』ってだけです。ソレ以上でもソレ以下でもありません。
よく見かける話の中には「承認欲求が強い人の特徴」とか「対処法」とか出ていますけど根本の考え方から見直していいでしょう。特徴っても誰もが持っている第一の欲求です。これは最初に言いましたね。生存欲求に近いものなので特徴とかありません。全員です。全員。ですが、多くの人は嫁恋人や友達、両親などから多くの承認をすでに受けているので気付いていません。あいつだけ特別のに承認欲求が強いよなぁ、じゃないんです。
「あなたも強い承認欲求を持っている」
この事実に気付いてしまえば発想は切り替わります。特徴なんてありません。承認を普段から貰っている人は強い承認を求めていない様に見えるし、そうじゃない人は強く求めるってだけです。
対処法も非常にシンプル。与えてあげるだけ。それにつきます。与えた上で気に入って貰えたら、相手の問題行動の発生に伴って注意すればいいだけです。もしくは誘導しましょう。別に難なく出来ます。だってすでに味方ですからね。友人に「もう少し身だしなみ綺麗にした方がモテるぞ、素材いいんだから」って伝えるのは簡単ですよね。でも嫌っている相手にこれを伝えるのは至難です。どっちも言いたくないし聞きたくない。そんな状態で仕事とか出来ますかってことです。
非常に簡単な話になりましたが、最初の序文で言った通りです。
1.承認欲求が強い人は承認の飢餓状態にある
2.だから承認を与える
3.そうすると命の恩人よりも重い立ち位置を手にする
4.あなたのために命をかけてくれる仲間が増える
『承認欲求が強い人』は『死にかけている人』と同じです。だから飯(承認)をあげましょう。そしたら命の恩人みたいに扱われる事が増えます。そこでお互いが気持ちよくなれる様に助言をしてあげればいいんです。
今よりも確実に仕事も人間関係もスムーズにいくのでやってみて下さい。
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