ソフト指し疑惑でアカウントBANされたVTuberとは明確に距離をとります
コンピュータ将棋の開発をしているVTuberの都賀町えいだです。
今までは明言していませんでしたが、今後は明確にこのようなスタンスを取るということを明言するため、今回の記事を投稿することになりました。
1.将棋とソフト指しというチート行為について
将棋は盤面にすべての情報が対局者に公開されています。そのため「運」の要素がなく、勝敗が完全に対局者の実力に依存するゲームとなっています。
互角で難しい盤面が続くと考え続けるのもとても大変。だからこそ将棋に負けるととても悔しいし、勝つととても嬉しいです。
そんな真剣勝負に水を差すのがソフト指しという行為です。ソフト指しとは将棋というゲームにおけるチート行為といえるものなのです。
いわゆるチート行為はゲームのプログラムを不正に改造し、ゲームを有利に進める行為とされています。
将棋のソフト指しがチート行為となる理由はコンピュータ将棋ソフトが人間より明らかに強いため、コンピュータ将棋の読み筋を見ながらやるというのはカンニング行為になります。
これは他のゲームで言えば「ゴースティング行為」と同じです。
ゴースティングとは配信者のコンテンツを視聴しながら同じゲームをプレイし、意図的に配信者を狙い撃ちにしたり、迷惑行為を行ったりして自分が有利になる行動を起こすことです。
麻雀だったら相手の手牌を見ながらやることです。FPSだと位置や装備・アイテムが丸見えです。そんな事されたら絶対に勝てないとは言いませんが、大きな不利になっているのは誰にでも分かることです。
そのため、オンラインで将棋ができるアプリなどではソフト指しを行った人はアカウントBAN対象になります。アカウントBANになった人はつまりそういう事なのです。
アプリ運営側もソフト指しが多いから、という噂が広まったら運営的にもよく有りませんからね。
2.スタンスを明確にしようと思った理由
こちらのツイートを見て、反省しました。
自分たちの界隈は自分たちでしっかり守っていかないとダメ。それが今更ながらわかりました。
まずソフト指し疑惑でアカウントBANされた人、大会への参加不可は当然の処理です。
しかし私は反省する可能性もあると思っていました。そのため、個人としては完全アウトでなくある程度の絡みがあってもよいと思って活動していました。
しかし、そのような甘すぎる考えではこの界隈の環境が悪くなるだけ。物凄く反省しました。
そもそも反省できる人は最初からやってはいけない事をやりません。
もう一度いいます。
普通なら、やっちゃいけない事を最初からやりません。
反省したから偉い?
そうじゃなくて、
ルールを守ってしっかりやっている人のほうが全然偉いです。
その時点でちょっと騙されてしまっています。ダメです。
3.今後の活動方針
将棋のソフト指しに限ったことではありませんが、各種ゲームでの禁止行為を行い、アカウントBANされた方とは明確に距離を取ります。
これは過去に遡って適用することにしました。
最近はそもそもコラボする回数も減っているのであまり関係のない話かも知れません。
ただ、私は将棋系VTuberが主催する大会について纏めている「都賀町でぇた」の配信があります。
「都賀町でぇた」ではアカウントBANされた方が主催や運営する大会については集計から除外することにしました。
将棋V初心者大会とV王将戦が対象となります。
参考までに
将棋V初心者大会(第3回の決勝戦の配信)
V王将戦(第3期のリーグ抽選会配信)
将棋V初心者大会もV王将戦も参加者に何かあったわけでもないし、純粋に大会を楽しんでいるものだと思っています。
しかし、ルール違反者に対して罰がないと将棋V界隈がそういう目で見られてしまいます。
こちらについてはご理解お願いします、としか言えません。
あと「都賀町でぇた」という配信タイトル命名者もアカウントBANされた人なので、この名前についても改題しようかと迷い中です。
将棋V棋戦の歴史としては上記2大会にも触れますが、ちゃんと取り扱わない経緯として主催者がアカウントBANされた過去があることにも触れていきます。
まったく無かった事にするほうが問題になりますからね。
4.コンピュータ将棋開発者として
◯◯さんがソフト指しをしていた!!という話は私がVTuberデビュー前からありました。
その時は残念だなあ、という気持ちが瞬間的に生まれはするものの、すぐに忘れてしまう程度。だからそれほど特別な感情はありませんでした。
それは『コンピュータ将棋ソフトはただの道具』という考えだったからです。
しかし
・身近なVTuberがソフト指し
・同じ大会に出ている人がソフト指し
・けっこうな確率でソフト指しの被害を受けているVTuberがいる
自分が将棋を指し始めた事をキッカケにソフト指しに困っている人が本当に多い事をしり、今回のような事件も発生してしまった。
でも、道具として良い面も悪い面も非常に見えてきました。
どんなに便利な道具でも人を傷つける道具ならルールがあり、守る必要があります。
わかり易い例が包丁。
便利だけど危険なので気をつけて使う事。
コンピュータ将棋開発者として
・負の側面もしっかり伝えること
・みんながルールを守って使うこと
・ルールを守らない人には罰が与えられる環境が大事であること
こういうのも啓蒙していく事が大事と理解したので、頑張ろうと思います。