「かつて付喪神に救われた少女がいて」 「付喪神に奪われた少年がいる――」 「なら二人を繋ぐのはやはり付喪神なのでしょう」 「これは良縁というものよ」 「和風」で「神様」で「能力バトル」で「伝記モノ」で「恋愛漫画」。 ごった煮欲張りセットなのにシンプルで読みやすい上に燃える。 そんな素敵漫画はなにかと言ったらウルトラジャンプで連載中の『もののがたり』だ。 今回はどうして『もののがたり』はそんな素敵漫画に仕上がっているのか、その魅力について語っていく。 あらすじ付喪神(つく
「不死と」「不運に出会ったのが」 「運の尽きだ」 週刊少年ジャンプで連載中の、手足が飛び隕石が降り注ぎ痛快な掛け合いが飛び交う能力バトル漫画『アンデッドアンラック(以下アンデラ)』 死にたがりな不死の男「アンディ」と、触れ合った相手を不運が襲う不幸体質の女「出雲風子」が出会ったことで始まるこの作品は、2人が最高の死を見つけるお話と銘打たれている。 しかし、最高の死への道のりは遠く険しい。この2人のような特殊な能力を持つ人間は「否定者」と呼ばれ、危険な存在として同じ否定者