一生、忘れない。 そう思ってたのに
まだまだ多感だった若かりし頃。
それなりに恋などもしておりました。
19歳とか20歳とか、今思えば無知で危なっかしくて、自意識過剰で、無能なくせにプライドは高く、他者を平気で蹴飛ばすようなことを無自覚にやり、そのくせ自分も簡単に傷ついてしまうような、
一言でいえば「アホ」だった頃。
なんていうか、
ドラマみたいな恋?
そーゆーのが私にも、私の周りの子たちにもありまして。
そーゆー恋が終わってしまった時、
「こんなん一生忘れられへんわー」
などと泣き濡れて女子会するのが定番。
そう、その時はみんな本気で思っていた。
こんな恋、またできるのかな?
もう恋なんてできないかも。
彼のこと忘れられないよ、きっと。
この恋は一生、忘れない。
ほんまの本気で、そう思っていた。
そしてもちろん、しばらくの間引きずったりはするのだけど、徐々にそれも薄れていって、気づけば次へと進んでいる。
やがて、あんなに大好きだった人のことが思い出せなくなる。
何十年も経ってしまえば、名前すら思い出せなくなるからね。
どうやら人間は、忘れるようにできてるらしい。
おまけに生活は、思い出に浸ることを許しちゃくれないし。
いつまでも忘れない、根に持つような人もいるけれど、それはそれで思い出が改変され強化されてる可能性もあるから、やっぱり忘れてるんじゃないかと思う。
絶対に忘れられへん、そう思っていたことでも忘れちゃえるんだから、
覚えようと頑張っても覚えられへんのは、しゃーないですよね。
(昨日学んだことをもう忘れてる)
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