懐かしい看板です。
銀座にお店を出したばかりの頃、新聞社のネット記事を書いてらっしゃるライターの方の取材を受けました。
その時の記事が残っていたので紹介します。
「錺」という文字
帰りがけ、ぶらりと裏どおりを歩いていたら「錺(かざり)職人」という看板の文字が目にとまった。藤沢周平氏の時代物などではよく目にする文字だったが、現実に見たのは初めて。思わず立ち止まって見入ってしまった。「自分が職人です」という大柄で優しそうな田村青年によれば、主としてプラチナを材料とし、ダイヤなどの宝石をあしらうらしい。
20万円前後から作れるが、上はきりがないとか。安くてうまい昼めしを楽しみとするおやじにはA.C.T.Y.という工房の名称や、キラキラした手作りジュエリー等は無縁のものだが、錺職人という文字になぜかは親しみを感ずる。新旧混在。銀座の裏通りというのは思いがけない発見があって面白い。
初めてプロの方に取材を受け、ちゃんと「当店のことをわかっていただいた」と嬉しかった事を思い出しました。
noteを書かなければ、思い出す事もなかった、生活の一コマを振り返ることが出来ました。
銀座に店を出してから11年、あっという間のように思えていましたが、
確かに一歩ずつ踏みしめてきた道のりがあったのだと思うと胸が熱くなります。
これからも色々なことがおきるんだろうな...。
おちおちしてられません。
一日を大切に、日々精進し、この後の十年を振り返るときがきたら
「頑張ったね」と自分を褒めてあげられるように生きてみようと思います。