演技講師さとうかずま

大手プロダクション主催の芸能スクールや その他事務所等で演技講師をしています。 ■オー…

演技講師さとうかずま

大手プロダクション主催の芸能スクールや その他事務所等で演技講師をしています。 ■オーディション通過率アップ ■演技スキル向上 ■仕事を増やす方法 ■芸能界で生きる心構え ■メンタル面など 俳優としてレベルアップを目指す皆さんに共有していきます

記事一覧

悪役を演じるときに必要なこと

悪役を演じる時に必要なのは、     その人物が悪になった理由を考えること。善の部分を見つけること。 あるいは、その人にとっての正義をみつけること。

実在した人物を演じる時に

実在の人物を演じる場合、徹底的に調べ上げる必要があります。 例えば戦国時代とか幕末とか、だれもその人に会ったことがないのでキャラクター作りは自由です。 ただ、有…

どんな努力をすればいいかわからない

えーと、俳優が努力すべきことはたくさんあり過ぎて答えられないとも言えるし、 努力しなくても大丈夫とも言えます。 何度か共演している、北大路欣也さんの内弟子をして…

演技力がなくても仕事を取る方法

俳優として仕事を取るのには当然演技力が必要です。 しかし、演技の評価以外のところで仕事をとる方法があります。   現場で役に立つ能力をアピールすることです。   具…

気遣いができると芝居がうまくなる

某プロデューサー主催の勉強会で、 俳優に一番必要なものは何か?という問いがあったのですが   ある程度キャリアのある俳優から多く出た意見が 「人間力」でした。   人…

俳優には髪を切る自由もないのか

フリーランスの方に多いんですが、自分のビジュアル つまり髪型や、男性なら髭などをプロフィール写真とだいぶ違う状態にしてしまう。   夏だったら遊びに行って肌を焼き…

役付きの仕事を取るための心構え

演技レッスンに来ているのに、何かと理由をつけて(理由すらなかったりもする)セリフを覚えてこなかったり、 ノープランで来る人が結構います。 レッスンでできないこと…

ワークショップに行きすぎた俳優が陥る罠とは

東京ではあっちこっちでワークショップが開催されています。 監督やプロデューサーが講師を務めるワークショップの場合、勘違いしてはいけないことがあります。 それは …

事務所を辞めようと思ってます

タイトルはこれ、私の話じゃなくてですね 最近そういう報告や、辞めましたという報告が続いたもので。 読者さんの中にも今いる事務所を退所しようか迷っている人いるんじ…

スタッフワークを理解すると良いことがある

みなさん俳優として日々努力をしていると思いますが、 レッスンなどで学ぶことができない、現場でしか身につけられないものがあります。 撮影に行った時に何をしています…

売れるには無駄なプライドを捨てる。マネージャーとの関係性を築く

私の事務所でもスクールに来ている人たちでも、うまくいかない俳優の共通の特徴として「でも」が多いです。 講師やマネージャーのアドバイスに対して、 なんのプライドか…

事務所ってなんだと思ってる?

芸能プロダクションに所属している人やこれから所属しようと考えている人へ 事務所ってなんだと思います? お仕事紹介所?スケジュール管理してくれるとこ? まあそうい…

自分を安売りしないことが価値を高めることにもなる。

私も30代半ばぐらいまではノーギャラの仕事だとか、ノルマばっかでろくにギャラも出ない舞台をたくさんやってきました。 ある時、某有名プロダクションのマネージャーさん…

お芝居で表情が変わらないと言われる人!

レッスン時に質問タイムを設けると時々こういう質問がきます 「お芝居をしているときに、表情が変わらないと言われるがどうしたらいいですか?」 私も若い頃は表情が変わ…

自己紹介で喋ることが「芸能人としてのあなた」の縮図です。

私はレッスンの際に、よく知ってる生徒でも何度も自己紹介の練習をさせるのですが 自己紹介で喋ることがないという人は自分というものが無さすぎます。 俳優やタレントと…

これ、絶対やらないで!

オーディションの自己紹介や質疑応答で絶対やっちゃいけないこと。 それは、ネガティブなことを言うことです。例えば 「まだ全然できないんですが、〇〇を勉強中です。」…

悪役を演じるときに必要なこと

悪役を演じるときに必要なこと

悪役を演じる時に必要なのは、
 
 
その人物が悪になった理由を考えること。善の部分を見つけること。

あるいは、その人にとっての正義をみつけること。

実在した人物を演じる時に

実在した人物を演じる時に

実在の人物を演じる場合、徹底的に調べ上げる必要があります。

例えば戦国時代とか幕末とか、だれもその人に会ったことがないのでキャラクター作りは自由です。

ただ、有名な人物であればあるほど資料があるし、世間様のイメージもあります。

もちろん、必ずしも一般的なイメージにとらわれたキャラクター作りをする必要はないんですが(演出のほうでそれが求められれば必要)

結局、脚本が一般的なイメージに近いとこ

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どんな努力をすればいいかわからない

どんな努力をすればいいかわからない

えーと、俳優が努力すべきことはたくさんあり過ぎて答えられないとも言えるし、

努力しなくても大丈夫とも言えます。

何度か共演している、北大路欣也さんの内弟子をしていた先輩俳優がいるんですが

「俺、努力って大っ嫌いやねん」と言いながら

蜷川カンパニーはじめ、たくさんの商業演劇に出演し続けています。

その人の何がすごいのかというと

人間力です。

人を惹きつける力、芝居に、役に対して人の何百

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演技力がなくても仕事を取る方法

演技力がなくても仕事を取る方法

俳優として仕事を取るのには当然演技力が必要です。
しかし、演技の評価以外のところで仕事をとる方法があります。
 
現場で役に立つ能力をアピールすることです。
 
具体的にいうと
 
 
✅知り合いがたくさんいるのでエキストラを集められる。
 
✅殺陣の振り付けができる。
 
✅ダンスの振り付けができる。
 
✅制作経験があるので、出演しない時に現場の手伝いができる。

など。
 
 
 
小規模の

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気遣いができると芝居がうまくなる

気遣いができると芝居がうまくなる

某プロデューサー主催の勉強会で、
俳優に一番必要なものは何か?という問いがあったのですが
 
ある程度キャリアのある俳優から多く出た意見が
「人間力」でした。
 
人間力ってなんでしょう?
 
 
 
私が思うに、ひとことで言えば「人を惹きつける力」かなと。
人が良いとか、性格が良いのとはまた違います。
そうじゃなくても惹きつける力を持った人はいるから。
 
でもまあ、芸能界で活躍し続けている人は

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俳優には髪を切る自由もないのか

俳優には髪を切る自由もないのか

フリーランスの方に多いんですが、自分のビジュアル
つまり髪型や、男性なら髭などをプロフィール写真とだいぶ違う状態にしてしまう。
 
夏だったら遊びに行って肌を焼きまくってしまうなど
 
これは良くありません。
 
 
書類審査する側はプロフィール写真の人をオーディションに呼んでいるわけですから、
写真とあまりにも違うとなると印象は相当悪いです。
 
プロダクションに所属している人ならマネージャーさ

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役付きの仕事を取るための心構え

役付きの仕事を取るための心構え

演技レッスンに来ているのに、何かと理由をつけて(理由すらなかったりもする)セリフを覚えてこなかったり、

ノープランで来る人が結構います。

レッスンでできないことは本番でもできません。

「役付きの仕事をもらった時にはちゃんとやります」

・・・え?なんだって?

それでなに、この業界で勝ち続けられると思うのかね。

オーディションでも同じです。

オーディションの時に本番同様のパフォーマンスが

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ワークショップに行きすぎた俳優が陥る罠とは

ワークショップに行きすぎた俳優が陥る罠とは

東京ではあっちこっちでワークショップが開催されています。

監督やプロデューサーが講師を務めるワークショップの場合、勘違いしてはいけないことがあります。

それは

演技力向上を求めないこと。

「は?芝居が上手くなるためにワークショップ行くんですけど」という方は気を付けて。

監督やプロデューサーは演技指導のプロではありません。
演技は訓練を積んできた俳優や、演技講師の指導を受けるのがいちばん。

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事務所を辞めようと思ってます

事務所を辞めようと思ってます

タイトルはこれ、私の話じゃなくてですね
最近そういう報告や、辞めましたという報告が続いたもので。

読者さんの中にも今いる事務所を退所しようか迷っている人いるんじゃ無いかと思うんです。

私の考えとしては

まあ理由にもよりますけど、辞めようかなという考えが出る時点でもう終わってるので、

新しい事務所を探すか、フリーランスで頑張った方がいいと思います。

以前も事務所との関係性について書きました

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スタッフワークを理解すると良いことがある

スタッフワークを理解すると良いことがある

みなさん俳優として日々努力をしていると思いますが、
レッスンなどで学ぶことができない、現場でしか身につけられないものがあります。

撮影に行った時に何をしていますか?

もちろん、自分が与えられた役を一生懸命演じていると思います。
が、
「演じていないときに何をするか」これも大事なんです。

スタッフさんの動きをよく見てください。
まずはどのセクションのスタッフがどのような仕事をしているかを理解す

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売れるには無駄なプライドを捨てる。マネージャーとの関係性を築く

売れるには無駄なプライドを捨てる。マネージャーとの関係性を築く

私の事務所でもスクールに来ている人たちでも、うまくいかない俳優の共通の特徴として「でも」が多いです。

講師やマネージャーのアドバイスに対して、

なんのプライドか知らんけど「でも」で始まる持論を展開して素直にいうことを聞かない。

あなたは自分のことをプロだと思っているかもしれない(思っていて欲しい)のですが、

マネージャーもプロです。俳優が売れるように必死です。

俳優自身が気がつかないこと

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事務所ってなんだと思ってる?

事務所ってなんだと思ってる?

芸能プロダクションに所属している人やこれから所属しようと考えている人へ

事務所ってなんだと思います?

お仕事紹介所?スケジュール管理してくれるとこ?

まあそういう部分もあるんですけど、そういう考えで甘えていてもなかなか成功しません。

ビジネスパートナーであるということをちゃんと意識してほしいなと思います。

あなたは商品でマネージャーはそれを売る人。

いいえ、そんな単純なものではありませ

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自分を安売りしないことが価値を高めることにもなる。

自分を安売りしないことが価値を高めることにもなる。

私も30代半ばぐらいまではノーギャラの仕事だとか、ノルマばっかでろくにギャラも出ない舞台をたくさんやってきました。

ある時、某有名プロダクションのマネージャーさんと面談をした時に言われたことが、

「自分で最低価格を決めたほうがいい」ということでした。

ギャラなんかどうでもいいから舞台に立ちたい、撮影現場に行きたい。そうやって安売りしていれば数は増えるかもしれない。だけど

そんな状態でいつま

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お芝居で表情が変わらないと言われる人!

お芝居で表情が変わらないと言われる人!

レッスン時に質問タイムを設けると時々こういう質問がきます

「お芝居をしているときに、表情が変わらないと言われるがどうしたらいいですか?」

私も若い頃は表情が変わらないだとか、目の芝居ができていないだとか言われたもんです。

「気にしない」という手もありますがー

改善したいのであれば3つのポイントがあります。

1つ目は、「リラックスすること。」

お芝居をするときは、その役がどんな状況であろ

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自己紹介で喋ることが「芸能人としてのあなた」の縮図です。

自己紹介で喋ることが「芸能人としてのあなた」の縮図です。

私はレッスンの際に、よく知ってる生徒でも何度も自己紹介の練習をさせるのですが

自己紹介で喋ることがないという人は自分というものが無さすぎます。

俳優やタレントというのは自分を売る商売ですから、それではまずい。

「俳優って、他人になるのが商売なんだから自分を売るというのは違うのでは?」

そんなことはないですよね?

芸能界で生き残っている俳優をみたらわかるはずです。

「役」というフィルター

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これ、絶対やらないで!

これ、絶対やらないで!

オーディションの自己紹介や質疑応答で絶対やっちゃいけないこと。

それは、ネガティブなことを言うことです。例えば

「まだ全然できないんですが、〇〇を勉強中です。」「初めての〇〇なので不安はありますが頑張ります。」

知らんがな!です。

一つ目だったら、できるようになったら言ってくださいと思っちゃいます。

「努力してるね。がんばってるね」って褒められたいんですか?

多分審査員はそうは思わない

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